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お知らせ「LA GRAVURE EN TAILLE-DOUCE 」からの一部翻訳について [技法書]

今までアップロードしていました『銅版画印刷 / 黒色印刷( pdf 40頁 / 13MB)』を削除しました。興味がある方は、原書「La gravure en taille-douce / paroles de graveurs」をお読みください。

尚、拙著の技法書は引き続き自由にダウンロードできます。転載も可能です。その為のアップロードです。

技法書らしきものを書いた経緯については以前にも投稿しています。物を書くと云うことは、私はこう思うと云うことが前提だと思います。既にあるものと同じことを書くなら意味がありません。銅版画に興味を持ったことについてもすでに投稿記事で述べています。

銅版画を始めた頃、銅版画と云えばビュランを指すと云う一文を読んだことがあります。ただそのような事でビュランに手を染めました。実際銅版画に携わっても、もっぱら制作をすることよりも環境をつくったり、銅版画制作に必要な道具作りの方に興味がいき今もその延長線上にいます。制作作品は無いに等しい感じです。

拙著の技法書は、自身であれこれ取り組む中で生まれたものです。その技法書に対して、ある方からは役に立たない、何かを写したのだろうと揶揄されたこともありました。ですから、私の書いていることを、一度、二度、そして三度と試して上手くいかないようなら、やり方が悪いのか、書かれていることが間違っているのかと思ったなら、自分に合った方法を探ってください。何か良い方法があるはずです。何度も書いていますが、技法はその人のものです。余談ですが、昔から「技法書を書く人に、上手い人はいない」とも云われています。


下記のpdfは、ダウンロードにて転載等自由に使用可能です
※ 改定4版  銅版画技法 pdf 160頁 / 45.6MB
※ ビュラン研ぎと扱い方 pdf 85頁 / 24.6 MB
※ 銅版画制作における備忘録 pdf 78頁 / 29.0MB
※ 別ブログ / drawing(写生)- 視て描く -
※ YouTube intaglio0408

※ビュラン研ぎ器販売カタログ
※(旧ビュラン研ぎ器等の販売カタログ / 参考)
(旧カタログからご注文できるものもあります。お問い合わせはカタログ末尾をご覧ください)



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burinと研ぎ器のある作業机 [ビュラン研ぎ器]

ビュランと研ぎ器のある作業机 c.jpg
1.ビュランと研ぎ器のある作業机

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2.ビュランと研ぎ器のある作業机

自作のビュラン研ぎ器は、それぞれ微妙に異なり、断面を研ぐには少し時間がかかます。それで、ダイヤモンド刃物研ぎ機(#400)を用いています。そのダイヤモンド砥ぎ機を使用するには、アクリル台でビュランの刃先の出を見るので、それと同じようにするには少し台を下げる加工が必要です。

研ぎはダイヤモンド砥石#1000、耐水研磨紙#2000、アーカンサス仕上砥石#6000で研ぎます。そして研ぎ器から外して二つの側面を同じ小さなアーカンサス仕上砥石#6000で研いで刃返りを取ります。この時砥石に添わせて手前に引くと、かすかに刃返りが取れるのを感じられます。それから再度研ぎ器に装着して断面を研ぎます。このようにして研いだビュランで彫ると、彫りくずがビュランの断面中央から真っすぐ立ち上がります。尚、ここではアーカンサス仕上砥石を大小二つを使用しています。側面を研ぐには、大きなアーカンサス仕上げ砥石で行うのですが、それには砥石の向きを変えて研がなければならないので、それを省くためにもう一つ小さな砥石を用意しています。私が自作のビュラン研ぎ器を使って研ぐには、このようにして研いでいます。

尚、手前にある緑のビュラン研ぎ器は、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics, FRP)で作っています。これは、エポキシ樹脂は液体ですので、それをパテ上ににします。それには、アエロジルとタルクを混入して撹拌して作ります。必要量に硬化剤を適量入れます。その強度を上げるために、ガラスマットを7㎜程に切った物(チョップ)をパテに入れて練り込みます。この研ぎ器は硬化した樹脂の塊を削ったり、盛ったりして成形した後何度も磨いています。この樹脂を扱うにはある程度経験が必要です。

ガラス繊維 チョップ.jpg
ガラス繊維 チョップ

研ぎ器の左横にあるものは三角トリマーですが、スクレーパーとして使っています。簡単に彫りくずを、それもまとめて切り取ることが出来ます。尚、この三角トリマーは、ドリルストッパーを用いて手で研ぎます。この三角トリマー同様、手でビュランを研ぐ際にも、ドリルストッパーを用いて研いでいます。一見すると簡単な、単純な研ぎ方に見えますが、それに気付くには長い時間を要しています。今は手による最上の研ぎ方だと自負していますが、所詮技法は人それぞれだと思います。

※ 研ぎ器での研ぎで、アーカンサス仕上げ砥石を使用していますが、耐水研磨紙#2000で終えても十分彫ることが出来   ます。その時は耐水研磨紙#2000で刃返りを取ります。


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花曇り [その他]

山桜が一斉に咲く.jpg
花曇り

今年は向かいの山の点在する桜が一斉に咲く。


タグ:花曇り

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burin研ぎ器と印刷補助具 [ビュラン研ぎ器]

ビュラン研ぎ器と印刷道具.jpg
ビュラン研ぎ器と印刷補助具

ビュラン研ぎ器に差し込んでいるビュランは、ハイス高速度鋼(HSS)スクエアビュランです。販売されている状態は真っすぐなものです。それを30度に曲げています。このビュランを曲げて使用している人はあまりいないかも知れません。と云うのは、このハイス高速度鋼(HSS)スクエアビュランは、側面用に差し込んでいる工具鋼(WS) スクエア ビュランのように簡単に曲げることが出来ないからです。しかし、美術大学、あるいは版画工房ならガスバーナーがあると思います。一度試されると良いと思います。また、これらの二つのビュランについては、何度かこのブログ及び技法書で述べています。

それからビュラン研ぎ器はもとより、印刷補助具であるアクリルの小片は、私自身とても気に入っています。


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差し箱製作における最終的な形 20+a [差し箱を作る]

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毛引き&カットチゼルの加工

毛引き及びカットチゼルを使い勝手の良いように加工しました。毛引きはかなり短くして切り口をディスクサンダーで丸め、カットチゼルの方はディスクグラインダーで少し切り落としました。これで水張りテープを貼る位置を印す毛引きは、扱いやすくなりました。また、段ボールシートの折り目を付けるカットチゼルは、安定して玄能を打つことが出来ます。道具はこのように、作業をしながら気になれば手直ししています。



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色彩顔料 [銅版画の道具と材料]

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ブロックス顔料 / BLOCKX pigment

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ニュートン顔料 / WINSOR & NEWTON pigment

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ルフラン&ブルジョア顔料 / LEFRANC & BOURGEOIS pigment

これらの色彩顔料は、テンペラをかじった際にもとめたものですが、続けようとは思わずそのままです。それらを何度か銅版画用インキとして練ったことがあります。ただ顔料とオイルを混ぜるだけではなく、ボディを持たせるためには体質顔料を加えて練ります。市販のインキには他にも添加物が練られていると思います。また顔料があれば、パステルも自作することが出来ます。

タグ:#色彩顔料

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黒色顔料 [銅版画の道具と材料]

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グラフィックケミカル黒色顔料

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グラフィックケミカル色彩顔料

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ブロックス&ダニエル スミス黒色顔料

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国内外の黒色顔料

手元にある黒色顔料です。画材店、国内のメーカーから直接購入したもの、そして個人輸入したものです。印刷に用いるインキは市販のものを使用するのが普通です。単一のインキを使用するのではなく、異なるインキを混ぜて使用する、あるいはオイルと顔料を加えて練ることもあると思います。それなら、いっその事最初から顔料とオイルで練る方が良いかも知れません。オイルの質、粘度を変えて練る、または異なる顔料で練ると云う具合に。顔料によっては拭き取りやすいもの、そうで無いものもあります。実際に練って作り、版にインキを詰めて拭き取るとよく解ると思います。ただ、オイルを自身で焼くのは現実的ではないので、それは市販のものを購入する方が良いと思います。以前、オイルを焼いたことで苦い経験をしたことがあります。

かなり前にインキについて述べたことがあります。それが正解がどうか分かりませんが、何かの役に立てばと思います。そこから自身のインキを作る手掛かりになりかも知れません。それについては、拙著「銅版画技法」の『Ⅱ 印刷と乾燥 / 5 黒色インキを作る』77頁~86頁で少し述べています。興味を持たれたらお読みください。尚、あくまで私の見解です。

タグ:#黒色顔料

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顔料とインキの見本 [版画関連]

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1 顔料によるインキ見本

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2 インキと顔料

上の画像のインキ見本は、かなり前にも記事にしたことがあります。再度写真を撮り直して掲載しています。古い記事は下記のリンクになります。また、それらを印刷したものと原版のリンクを張っておきます。尚、顔料とインキの見本の額の大きさは、544×726㎜です。額購入時のかぶせ箱に長く入れていますが、かなり傷んでいます。額を購入した際には、やはり差し箱に交換する方が良いと思います。

顔料によるインキ見本(2020-03-27の記事)
インキと顔料(2020.03.30の記事)
各種インキの印刷とその原版(2020.03.31の記事)


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南行きハイウエイ [私のお気に入り]

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南行きハイウエイ

ユージン・オーマンディ(120CD)を112枚聞きました。最初は気に入った曲などを順不同で聞いていたのですが、それではいつまでたっても全部聞き通すことが出来ないと思い、最初から聞くことにしました。と云ってもかしこまって聴くのではなく、何か作業をしたり調理をしたりしながら、文字通り聞くと云う感じで聞き流していました。しかし、ふと手作業が止まってしまうこともありました。あと少しで聞き終えることができます。

最近かなり以前に発売された古いCDが気に入っています。「R O C K」RYO KAGAWA WITH TE-CHILIです。帯に「でっかい音で、聴いてくれ!」とあります。と云うことで、調理をしながらそのようにして聴いています。それと、今日届いたCD「南行きハイウエイ」、それを聴きながら部屋の整理をしていました。因みに、画像右下にある紙ジャケットがそれです。他にも欲しいものがあるのですが、残念ながら入手できないようです。

それから、今日は今までにない沢山の閲覧数があり,、その日の最終の数は375でした。今まで多くても200程でしたので、2倍近くになります。それらが、何かの参考になればと思います。


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差し箱製作における最終的な形 20 [差し箱を作る]

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更に二つの差し箱が完成

黒色顔料と黒インキの見本の為の額と作品「無花果」額の差し箱の完成です。後はそれぞれの黄袋を作るだけです。

この挿し箱ですが、ネットでは簡単な作り方とうたって色々説明されていますが、何事も簡単にことが運ぶことはありません。そのようにして述べている人も、あれこれ試行錯誤を繰り返しながら得た事柄を述べているのだと思います。それに述べられていることがすべてでは無く、後から付け加えたり訂正したいことがあると思います。ですから、何事も興味のあることは、実際に自身で行うことだと思います。

「差し箱をつくる」として、沢山の記事を書きましたが、いずれも自身の覚え書きのようなものです。この先も作りながら、あれこれ付け加えたり、変えたりすることが出てくると思います。そして、どうせ作るなら少しでも良いものをと思うのは、誰しも同じだと思います。


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ステンレス片手鍋 [その他]

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ステンレス片手鍋16㎝、18㎝、20㎝

大きさの異なるIHコンロ用のステンレス片手鍋です。出汁をとるために最初20㎝を買ったのですが、思ったよりも大きく、それで16㎝を買いました。いざ出汁をとって見たのですが、今度は小さく感じ、その中間の18㎝を注文して本日届きました。結局、間を置いて画像のように三つ購入することになりました。


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油温計を付けたオーバル23㎝で鰺フライ [STAUB]

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油温計を付けたオーバル23㎝で鰺フライ

やはり、揚げ物はストウブ鍋。その中でもストウブ 鋳物ホーロー鍋 ピコ・ココット 23cm オーバルがお気に入りです。少し大きめの具材も揚がります。尚、油温計に印された赤い範囲は、160℃~180℃ですが、デジタル油温計では170℃~190℃になります。それで火加減が少し難しく、こまめに早めの調節が必要です。

黒い色のラ・ココット DE GOHAN 12㎝は一合炊き用です。しかし、一合の150gではなく、今日は100gで炊飯しました。少ない量の炊飯は炊き時間が短いです。この場合、中火で5分程で蒸気が出ます。その後10分弱火で炊き、10分蒸らします。このように一合よりも少な目で炊くことが出来るのと、ちょっとした炊き込みご飯も楽しむことができます。

ピコ・ココット ラウンド16cm セージグリーンは、主にでみそ汁作りで使用しています。出汁は1リットル作り、それを2回に分けて使用しています。また、みそ汁ばかりではなく別の調理に使ったりします。出汁は冷凍にするとある程度長く保存することもできるようですが、冷蔵庫で保存して2、3日で使い切っています。

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久しぶりにミトンを作る [銅版画の道具と材料]

久しぶりにのミトン製作.jpg久しぶりのミトン製作

久しぶりにミトンを作っています。詳しい作り方は、「銅版画制作における備忘録 pdf 78頁 / 29.0MB」の『銅版画用ミトン(紙ばさみ)を作る』65頁~69頁をご覧ください。

最近投稿している差し箱の製作も同じで、私自身における覚え書きです。久しぶりに作ると、手順を忘れていました。また、画像右にある二つの小袋は、昨日届いた差し箱製作用の文化鋲で、鋲とプラスチックワッシャーです。30個ずつ封入されています。

鋲×30           ¥330
プラスチックワッシャー×30 ¥750
送料            ¥189
           合計¥1.269


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差し箱製作における最終的な形 19 [差し箱を作る]

差し箱製作最終形態 19.jpg
文化鋲の取り付け

差し箱製作には普段見かけない文化鋲を使用します。これに水糸(タコ糸)を絡めて蓋を留めるものです。

文化鋲は差し箱の二カ所に取り付けます。その文化鋲を取り付けたい位置に穴を開けて、玄能で打ちつけると鋲柱が四つに割れてます。それを強めに叩いてしっかり留めます。片方の文化鋲には水糸を取り付けて、もう片方の文化鋲に巻き付けて差し込み蓋を固定します。

その水糸ですが、文化鋲を留めてから括り付けても良いのですが、先に文化鋲に括り付けてから留めても良いと思います。それには水糸の端に輪を作り、その輪の状態を維持するために木工ボンドで塗布します。そして、乾燥したら片方の端を文化鋲の穴に通してから輪に通します。水糸を締め付けて、その状態で取り付け位置に穴を開けた段ボールシートに差し込んで玄能で打ちます。割れて打ち付けられた鋲が潰れて水糸が一緒に固定されます。尚、水糸は長めにとっておき最後に調整します。

画像の短い水糸の着いた文化鋲は、市販の糸付きのものです。これも先に輪を作り文化鋲の穴に通してから輪に通してあります。自身で作るなら、ニードルなどに括った状態で木工ボンドを少し塗布して乾燥させます。木工ボンドで接着してあるので、余分な水糸を切ります。

叩いてひしゃげた鋲はこのままでは引っ掛かるので、水張りテープを貼って覆います。画像の水張りテープは50㎜幅のものを切り取って貼っています。今まで細い水糸(タコ糸)使用していましたが、ここでは6号の1.0㎜の太さを用いています。市販のものはそれよりも太い水糸です。

作りかけの差し箱は、段ボールシートを木工ボンドで貼り合わせます。その後、補強と化粧を兼ねて水張りテープを貼って仕上げます。水張りテープですが、この段階で内側の開口部分を先に貼るのも良いかと思います。


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油温計を付けたオーバル23㎝での天ぷら [STAUB]

油温計を付けたオーバル23㎝での天ぷら.jpg
油温計を付けたオーバル23㎝での天ぷら

ストウブ鍋オーバル23㎝で天ぷらを揚げて見ました。やはりこの鍋を揚げ物で使用するのは良いと思います。ネットではこの鍋を用いて揚げ物をしているのを見かけません。

実際に油温計が示す温度と、デジタル油温計を油に浸けたそれぞれの温度を比べると、デジタルよりもアナログの油温計は10℃程低く表示されるように思います。それに温度表示が見づらいです。それらを考慮して慣れるしかないのかも知れません。あるいは何か別のものを手に入れるかです。


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ストウブ鍋に油温計を取り付ける [STAUB]

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オーバル鍋23㎝に油温計を取り付ける

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油温計をラ・ココット de GOHAN Mサイズで使用

ストウブ鍋に油温計を取り付けることにしました。これとは別にデジタル油温計を使用していますが、油温を知るためには油の中に浸けこまなければならず、どうしても揚げていると面倒です。それで、アナログの油温計を購入しました。

購入したままでは鍋の縁が疵付くので取付金具をのバリを取ります。それには挟み口を大きく広げ、小さなダイヤモンドヤスリで削ります。その後耐水研磨紙を当てます。また、挟み金具をストウブ鍋に合うように角度を調整します。ストウブ鍋ラ・ココット de GOHANとオーバル鍋23㎝では、油温計の軸を同じように差し込むと、形状の違いから計測軸の先がどうしても鍋肌に接してしまいます。それで、この先揚げ物はオーバル鍋で行うつもりなのでそれ用に調節しました。

ラ・ココット de GOHANで先に揚げて見ました。以前から揚げ物には気に入っていたのですが、少し小さく感じます。それで、揚げ物はオーバル鍋ですることにしました。鍋の容量が大きい分、使用油が気持ち多めになります。やはりラ・ココット de GOHANは、炊飯専用が良いと思います。

油温計ですが、デジタル油温計とは違い少し大雑把な感じです。しかし、揚げる温度の目安にはなります。しばらく使って様子を見ることにします。


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差し箱製作における最終的な形 18 [差し箱を作る]

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他の同じ額の差し箱を作る

先に作った色顔料の見本の額と同時にグループ展に出品したものです。ずい分前のことになります。黒色顔料と黒インキは、グラフィックケミカル社製のものを用いています。見本はメゾチントの原版を用いて印刷し、アルシュ水彩紙の台紙にそれを切り取って貼っています。上の二段が黒色顔料で、下段が黒インキになります。この他に国内外の顔料及びインキの見本も作っています。

木の「無花果」の作品は、グループ展に出品することになり、すでにスケッチをしていたものを銅版画にしたものです。制作は一週間程です。尚、出品には額の大きさが決められていたため、額マット紙は不使用です。

本題の差し箱ですが、やはりカットチゼルで打刻すると簡単に折り曲げることが出来ます。その寸法採りは、額の実寸から自身が必要だと思うクリアランスが決まれば、額の大きさが違っていても寸法採りは簡単です。この段階では、額を収めた左右のクリアランスは10㎜ずつの20㎜なります。蓋側の上部は20㎜です。上部が20㎜なのは、黄袋を少し折り畳んで収めるためです。内側に段ボールを貼るので実際の寸法採りは次のようになります。

横:45㎜(高さ)+330㎜{段ボールの厚み5㎜+額の実寸305㎜+段ボールの厚み5㎜+クリアランス15㎜}+45㎜(高さ)。ですので、端から45㎜+330㎜+45㎜採ります。この段階で20㎜のクリアランスがあっても、内側に段ボールを貼るので、仕上がった実際のクリアランスは10㎜になります。
縦:45㎜(高さ)+330㎜{段ボールの厚み5㎜+額の実寸305㎜+クリアランス20㎜}+40㎜(蓋の高さ)+40(蓋の差し込み)。ですので、端から45㎜+330㎜+40㎜+40㎜採ります。下の底にあたる内側の部分に段ボールを貼るので、実際のクリアランスは15㎜になります。

また、高さを45㎜に採っているのは、実寸の高さが取り付け紐の金具を含めて30㎜になり、その上から箱の内側に5㎜の段ボールシートで被うのでそのクリアランスを見ています。それから、今までの説明では、差し込み蓋の周囲と角になる貼り合わせる部分を、ヘラで押さえていましたが、玄能の凸部で叩く方がしっかり薄くすることが出来ます。それで、今回はそのようにしました。

それで上の寸法を採るには、420㎜×455㎜の段ボールシート、それと箱にかぶせる320㎜×325㎜の段ボールシート(この大きさは実寸を採り確かめます)が必要になります。この後組み立てて仕上げます。


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差し箱製作における最終的な形 17 [差し箱を作る]

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同じ額用の差し箱とかぶせ箱

額を入れ替えるために作った差し箱と元から付いていたかぶせ箱です。高さは違いますが、ほゞ同じ大きさで差し箱が出来ました。今回作った額と同じ大きさの額が後二つあります。それで、この後ついでに作るつもりです。

一年以上にわたって差し箱を作ってきました。スタンダードな作り方の差し箱も良いのですが、私個人としてはこのようにして作るのが良いように思います。今回作ったデータを整理することで、額を収めた際のクリアランスがどのくらいあれば良いのかが分かります。


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差し箱製作における最終的な形 16 [差し箱を作る]

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差し箱の完成

水張りテープを貼り終え、差し込み蓋に文化鋲を取り付けました。これで、差し箱の完成です。逐一写真を撮り説明しましたが、実際の製作の流れは単純です。時間も然程かかりません。けれど、少し慣れる必要があります。

文化鋲は玄能で打ちつけて留めるのですが、画像のようにマスキングテープでプラスチックと鋲を固定しておきます。そうすることでプラスチックの中心に鋲を綺麗に打つことが出来ます。また、そのようにして打つことで、鋲がぐらつかず綺麗に開きます。玄能は平らな面で先に軽く打って開かせます。その後少し強く打てば綺麗に開きます。そして、玄能の丸い面でしっかり打つと鋲が平たくなります。その打ち付けた鋲には、黄袋の出し入れの保護と、見栄えから同じ水張りテープを円形に切り抜いて貼ります。また、タコ糸は結び目に少し木工ボンドを塗っておくと緩みません。


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差し箱製作における最終的な形 15 [差し箱を作る]

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水張りテープを貼る

水張りテープを少し長めに切り、スポンジで水気を与えます。最初の印しに合わせ、端を浮かせながら持ち、各印に合わせて貼っていきす。両端に残った部分は、和ばさみで切り込んで貼ります。普通の鋏では、糊が鋏にくっ付き細かい作業には不向きです。他の各陵を順次貼り、そして差し込み口、差し込み蓋の周囲を貼ります。それを終えて、文化鋲を取り付ければ差し箱の仕上がりです。


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差し箱製作における最終的な形 14 [差し箱を作る]

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水張りテープを貼る位置を印す

水張りテープは各陵及び差し込み口の周囲、そして差し込む蓋になる辺にも水張りテープを貼ります。そのように外周全体にに貼ります。また、差し込み蓋の内側にも貼ります。その為に、貼る位置の目安を毛引きで間隔をあけて4ヶ所程印します。毛引きで端材の段ボールシートで折り曲げたもの、あるいは直接水張りテープに当てて微調整します。また、内側の谷折りの差し込み蓋には、定規を用いて均等に配分します。


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差し箱製作における最終的な形 13 [差し箱を作る]

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水張りテープ及びそれを貼るための道具

差し箱を組み立てたなら、各陵、谷折り、そして差し込み口及び差し込む蓋の周囲にも水張りテープを貼ります。ここでは、25㎜幅の灰色の水張りテープを選択しました。

水張りテープを貼るには目見当で行っても良いのですが、せっかくですので水張りテープの半分を振り分けて貼ることにします。それには、刃を抜き取った毛引きで数ヶ所印を付け、それに合わせて貼ると、均等に水張りテープを半分ずつ貼ることが出来ます。また、その毛引きは使い勝手の良いように丸みを付けたり、柄を短くしています。それが使えない部分には、小さなストッパー付き定規を用います。

水を含ませた水張りテープを貼り、両端の切り取り、または形に添わせて切り取るには、普通の鋏ではなく和ばさみを用いることで、粘着を気にすることなく切り取ることが出来ます。水張りテープの糊面に水気がない部分は、面相筆で水を含ませます。始末で糊が付いていない部分にはステック糊を使います。そして、指で押さえられない個所はヘラを用いて押さえます。


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差し箱製作における最終的な形 12 [差し箱を作る]

差し箱製作最終形態 12.jpg
マスキングテープで固定して接着する

両面テープで接着した帯状の段ボールシートの切り口に、木工ボンドを這わせるようにして押し出し塗布します。この状態で乾燥さすために、粘着の弱い緑色のマスキングテープで固定します(色によって粘着力が異なる)。尚、差し込み蓋側の文化鋲は、周囲に水張りテープを貼ってから最後に留めます。私が作る差し箱においては、谷折り、山折りすべて水張りテープを貼るので、場合によっては先に文化鋲を留めると文化鋲にかぶさるからです。その文化鋲ですが、ここに見える文化鋲の鋲は綺麗に中心あります。


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差し箱製作における最終的な形 11 [差し箱を作る]

差し箱製作最終形態 11.jpg
段ボールシートを貼る準備

段ボールシートを木工ボンドで接着します。その前に段ボールシートに文化鋲を玄能で打ちつけて留めておきます。プラスチックの中心の鋲がずれるなら、打つ前にマスキングテープで留めておきます。然程気にならないなら、単に打ち付けて留めます。鋲は軽く叩いて開き、その後真っすぐしっかり打ち付けます。そのままでは額を入れた黄袋を出し入れする際に引っかかったり、傷つくのを避けるために、圧着した鋲を水張りテープで被います。ここでは、この後使用する同じ色の水張りテープを円形カッターで切り取って貼っています。また、開閉の差し込み蓋を考慮して、文化鋲を打ち留めた内側上部を15~20㎜程ヘラで凹ませます。


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差し箱製作における最終的な形 10 [差し箱を作る]

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内側三辺に帯状の段ボールシートを貼る

内側三辺に帯状の段ボールシートを両面テープ(強力タイプ)で貼ります。強度を考えて、中芯の波板の断面が見えるように切り取ります。差し込み蓋の開閉あたる上部は、7×30㎜程切り欠いておきます。また、切り欠いた部分はヘラで押さえて圧をかけて凹ませておきます。

帯状の段ボールシートは一枚の状態で貼るのではなく、貼りやすくするために四分割で貼ります。そして、貼り終えた後継ぎ目には水張りテープを貼ります。この後段ボールシートで被えば差し箱の形が見えてきます。


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差し箱製作における最終的な形 9 [差し箱を作る]

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差し箱を作り直す

ここで述べながら作ってきた差し箱がどうしても気に入らず、作り変えました。幅、高さを縮めました。この後、同じものを2箱作るのでそのようにしました。

差し箱作りもそうですが、何かを工作するには作ること自体は簡単です。その前の寸法を決めるるのに時間を要します。ここで作り直した差し箱の片面は、さほど時間が掛からず短時間で出来ました。そして、作り直すことで、額の大きさに対して、どのくらいのクリアランスを採ればよいか分かります。この先それをもとにして、大きさの異なる差し箱も同じように作ることが出来ます。ですから、作り直すことは無駄ではありません。差し箱が仕上がってから作る黄袋にも同じことが言えます。


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差し箱製作における最終的な形 8 [差し箱を作る]

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残りの谷折りを立ち上げて固定する

二辺の角と先に立ちあげた辺の角が合うようにヘラで均しておきます。片方の角材をしっかり固定しておきます(ここでは奥の角材)。先に谷折りの窪みとヘラで押さえた個所に木工ボンドを乗せ、角材に直角にそわせて重しをしておきます。手前の角材輪は少し緩めに留めておき、木槌でその角材を叩きながら微調整し、直角を出してしっかり固定します。


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差し箱製作における最終的な形 7 [差し箱を作る]

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木工ボンド固定して形にする

谷折りにした段ボールシートを、木工ボンドで固定します。今までの製作ではアングル鋼を用いていましたが、角材に変えています。その角材を先に作業台に固定しおきます。そして、展開した状態で、谷折りの線に沿って木工ボンドを塗り、折り曲げて立ち上げた背を角材にそわせて直角を出します。尚、動かない様に適当な重しをします。再度直角を確かめて、直角が出ていない場合は、角材と段ボールシートの間に厚紙などを差し込んで微調整します。小さなスコヤがあると便利です。この後、他の二辺も立ち上げて固定します。


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差し箱製作における最終的な形 6 [差し箱を作る]

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谷折りにして額を置いて見る

カットチゼルで打刻をしたので、収まり具合を見るために額を置いて見ました。両サイドを5㎜ずつ、後10㎜狭めても良かった気がします。もし狭めるなら、箱の状態にしてからも両サイドに細長い段ボールシートを貼って狭めることもできます。取り敢えず、このまま進めることにします。


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差し箱製作における最終的な形 5 [差し箱を作る]

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ヘラでの凹み線をカットチゼルで打刻

カットチゼルでヘラによる凹み線を打刻します。一度に強く打つのではなく、数回に分けて玄能で打ちます。ここで使用しているカットチゼルの幅は90㎜です。刃の両端の角は、打ち付けた際に沈みこまないように丸めてあります。

当て木を止める際に、カットチゼルの刃先をヘラで凹ませた線に当てて、微調整しながら固定します。これはカットチゼルの刃先の厚さを考慮してのことです。尚、カットチゼルを当てて打つのはこの内側になる面だけで、裏面のヘラで凹ませた蓋の部分はそのままにしておきます。


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