銅板の切断 / 技法書から [版画関連]
銅板の切断 / 銅板切りによる
新たにまとめ直している技法書からの写真です。作業台は銅板を切るために考えたものですが、これとは別に銅板の切断とプレートマーク作製の兼用のものがあります。そちらの方が一台で済み、収納にも場所を取りません。
銅板をテープで貼るのではないので、しっかり固定することができ、作業自体効率よく行えます。自身の制作する版の大きさ及びプレス機の印刷幅に応じたものがあると良い。大変気に入っています。
尚、銅板は購入した際の保護シートが貼られた状態です。
タグ:銅板切断用作業台
銅板を切断した断面 [版画関連]
切り取った銅板の断面
日本製の銅板切り(引っかきで)で切り取った銅板の切り口です。これくらい切り込めば4、5回折り曲げると切断できます。良く研いだ銅板切りとしっかり銅板を固定して行うと簡単に切断できます。尚、切り込んで出来た断面の筋が途切れているのは、深く切り込んだ為に貫通しているからです。
タグ:銅板切断の断面
資料書籍 2 [版画関連]
資料書籍 2
この中の「印刷インキ入門」の著者、相原次郎氏に気になることがあって稚拙な質問の手紙を出したところ、直筆によるとても気持ちのこもった返事を頂きました。その後もインキに関する資料を頂いたりしました。亡くなられるまでとても懇意にして頂きました。
この著作でインキの大まかなことを知りました。また、ビヒクルと云う語を初めて知りました。銅版画におけるインキ見本を作っていたころです。
タグ:銅版画資料書籍
資料書籍 3 [版画関連]
資料書籍 3
今のようにネットが普及していない頃に入手した書籍です。右から4冊目は油彩画家から頂いたものです。拙訳の「黒色印刷」の原書です。
また、左端は紙に関する書籍です。販売されているものはその大きさ、あるいは中性紙か否か、そしてその紙の重さなどが記されています。版画紙では日本に入っていないものがあります。一度使ってみたいと思うのですが、今は版画印刷から遠ざかっています。
タグ:銅版画資料書籍
異なる粒度の研磨フィルムシート [版画関連]
異なる粒度の研磨フィルムシート
ビュランを用いる作家の多くは、オイルストーンのみで研ぐのではないだろうか。その後でアーカンサス仕上げ砥石を用いることもあるかも知れない。ただ、このように砥石を使用していると砥石面が「へこみ」平面でなくなる。その為に砥石の修正が必要になる。銅版画を制作している多くの人は、案外砥石の平面について無頓着なのではないだろうか。しかし、それではしっかり刃がつかない。ここではビュランの研ぎにおける砥石について述べているが、そのビュランの研ぎにおいて「手による研ぎ」と「研ぎ器による研ぎ」では少し使用する砥石が違う。
ビュランを研ぐに際して研磨紙と云えば耐水研磨紙を思い浮かべるが、それとは別に研磨フィルムシートについて述べたい。あまり馴染みが無いと思うがホームセンター及びネットで調べると幾つかのメーカーによる粒度の異なるものがある。それらは砥石に比べて消耗品なので少し不経済かもしれないが、平面の「へこみ」を気にせずに済む。
写真は研磨フィルムシートでそれぞれ粒度が異なる。この他にも高粒度のものもあるが、普通にビュラン研ぎで仕上げとして使用するなら#4000で十分だろう。後は好みの問題である。試しに色々と使ってみると良い。そして、実際に研ぎで使用するには、ガラス板かアクリル板の上で行う。また、全紙で使うのではなく扱い易いように等分に切り取るとよい。
写真はこのような研磨フィルムシートがあると云うことで載せているが、オイルストーンあるいは研ぎ器でダイヤモンド砥石を使うとしても、耐水研磨紙#2000と研磨フィルムシート#4000があればビュランの仕事には充分である。
タグ:研磨フィルムシート
初期のボルト型研ぎ器 [版画関連]
初期のボルト型研ぎ器
ボルトを用いた最初の研ぎ器です。短いボルトをそのまま使用しているので、ステンレス板の底が小さなものになっています。これでは、砥石の上のアクリル板から滑り落ちてしまい難儀します。
それで、その後に樹脂(FRP/ 繊維強化プラスチック)に置き換えたものを作り、その次に金属フレームと樹脂によるオリジナル研ぎ器を考えましたが、製作に時間がかかったり作り終えた後の微調整に問題があったりしました。そのようなことから樹脂だけのもので少し工夫したもの、そして最終のステンレス板の研ぎ器に落ち着きました。これは、以前のものを改良したものです。
詳細は後日アップする、「BURIN 研ぎと扱い方」をご覧ください。
タグ:ボルト型研ぎ器
替え刃加工での銅板の試し切り [版画関連]
刃先加工における試し切り
アクリルカッターの刃先を加工した際の銅版の試し切りです。最終の刃先加工では簡単に切断できます。尚、銅板の厚みは、0.8ミリと1.2ミリになります。0.8ミリは不要なものをもらったものです。研ぎの試し彫り等に使用しています。1.2ミリの厚さは、普段私が使用しているものです。銅版画制作には仕事のしやすい適した厚さだと思います。
タグ:銅板の試し切り
アクリルカッター [版画関連]
アクリルカッター
何故かいまだにアクセスの多い記事の一つが「銅板切りとアクリルカッター 1」です。
アクリルカッターでは、銅板を切ることはできません。アクリル板を切ることに特化した道具です。以前、その替刃を加工する記事及び動画を投稿しましたが、考えれば意味のないことを書いたりしたように思います。その当時は、このようなものがあればとの思いでしたが、替刃の加工ができると云うことは、本来の銅板を切る銅板切り(ひっかき)の研ぎが出来、扱えると云うことになります。
アクリルカッターを製作している企業に、銅板を切ることのできるカッター、もしくは既存の製品の替刃としての販売を問い合わせたことがあります。帰ってきたのは良い返答ではありませんでした。多分需要が全く見込めないのか、それよりも取るに足らないことだったのかも知れません。
アクリルカッターでは、銅板を切ることはできません。
円形の砥石と小さなアーカンサス砥石の台 [版画関連]
先程、岩谷徹氏のブログを読んでいると、円形の砥石が出てきました。最近は時折ブログにアクセスするほどですが、半世紀も前にパリで制作をなさっていたころの話です。
絵にまつわる話、版画家のアトリエ風景などをネットで見ると、なんだか惹かれます。ちょうど、アーカンサスの小さな、それも薄い砥石の台を作っているところです。と云うか、作り変えているところです。ビュランを研ぐための大きなアーカンサス砥石を持っていますが、小さなアーカンサス砥石は刃返りを取るために使用します。大きなものでも良いのですが、その都度に向きを変えなければならないので、手前に置いてその為だけに使用します。
ビュラン研ぎ器を用いた場合は、ダイヤモンド砥石から研ぎ出します。しかし、手での研ぎにおいては、円形の砥石を用います。その円形砥石は、粗砥と中砥の二層からなっています。この砥石とダイヤモンド砥石はいずれも中砥として使用します。銅版画制作をしている者にしか理解されない砥石かも知れません。
絵にまつわる話、版画家のアトリエ風景などをネットで見ると、なんだか惹かれます。ちょうど、アーカンサスの小さな、それも薄い砥石の台を作っているところです。と云うか、作り変えているところです。ビュランを研ぐための大きなアーカンサス砥石を持っていますが、小さなアーカンサス砥石は刃返りを取るために使用します。大きなものでも良いのですが、その都度に向きを変えなければならないので、手前に置いてその為だけに使用します。
ビュラン研ぎ器を用いた場合は、ダイヤモンド砥石から研ぎ出します。しかし、手での研ぎにおいては、円形の砥石を用います。その円形砥石は、粗砥と中砥の二層からなっています。この砥石とダイヤモンド砥石はいずれも中砥として使用します。銅版画制作をしている者にしか理解されない砥石かも知れません。
タグ:円形砥石