銅版画の制作でグランドを燻すにはハンドバイスなどを使って行うのですが、ここでは自作のプレート・ホルダーを使用しています。フックに引っ掛けるか、輪に指を通して持ってテーパーで燻します。
直接制作現場を見る機会がないので、実際のところどのようにして燻しているのかは判りません。あるいはこのような作業をしないのかも知れません。しかし、塗布したグランドを燻すことでニードルによって描画した線がとても見えやすくなります。この銅版の下には溶けた蝋を受ける新聞紙などを敷きます。
燻した後で、版の上下を変えて今度は下からガスなどの遠火で加熱すると、付着した煤がグランドの中に溶け込みます。そのまま冷ますか、水を張ったバットに触れさせ、一呼吸置いて沈めます。グランドが強固になります。
この燻しは最初だけではなく、必要なら仕事に応じて燻しを繰り返しながら制作します。ここにあるプレート・ホルダーに拘らずに、針金で簡単に作っても良いだろう。
Ⅰ-6 グランドの塗布と燻し.pdf
直接制作現場を見る機会がないので、実際のところどのようにして燻しているのかは判りません。あるいはこのような作業をしないのかも知れません。しかし、塗布したグランドを燻すことでニードルによって描画した線がとても見えやすくなります。この銅版の下には溶けた蝋を受ける新聞紙などを敷きます。
燻した後で、版の上下を変えて今度は下からガスなどの遠火で加熱すると、付着した煤がグランドの中に溶け込みます。そのまま冷ますか、水を張ったバットに触れさせ、一呼吸置いて沈めます。グランドが強固になります。
この燻しは最初だけではなく、必要なら仕事に応じて燻しを繰り返しながら制作します。ここにあるプレート・ホルダーに拘らずに、針金で簡単に作っても良いだろう。
Ⅰ-6 グランドの塗布と燻し.pdf