円形砥石の台を作る [銅版画の道具と材料]
円形オイルストーンと砥石台
今までに直方体砥石の台について述べましたが、ここでは円形の砥石台の製作についてです。
大雑把な 製作順は下の写真のようになります。円をくり貫くには工具を使っていますが、なれないと大変危険です。それで、自身が使用する砥石台なら手引きの引廻しのこぎりでよいでしょう。
適当な 穴を開けて切り取り、後は木工ヤスリや紙ヤスリで整えます。そして手ノコギリで余分な周囲を切り取ります。そして木工ボンドを塗るのですが、それは塗装する際の木口の目 止めと、全体の毛羽立ちを取るためです。軽く磨いた後、油砥石として使用するのでラッカースプレーで塗装します。この様な砥石台は砥石と一緒に販売されないものだろうか。
1.くり貫く円の大きさを決める
2.円をくり貫く
3.支持体に接着して外円を決める
4.外円周囲の不要部分を切り取る
5.外円の周囲を削り整える
7.木工パテで修正する
8.木工ボンドで目止めをする
9.磨いて毛羽立ちを取り除く
10.油にじみ止めのために塗装する
これで気持ちよく砥石が使えます。
※ 追記
塗装が完全に乾燥したなら滑り止めを施します。私が用いている方法は、剥がしやすい両面テープ(NICHIBAN ナイスタック 02)を裏面全体に貼り、「すべりどめマット」を貼ります。周囲をカッターナイフで切ると塗装を疵付けるので、よく切れる挟みで切り落とします。
仕上げにすべりどめマットの目から見える粘着を抑えます。私はスペイン白の塊を手に取りこすり付けて余分な粉を払いのけています。スペイン白の塊ではなく、身近にあるコーンスターチなどでも構いません。不要な粘着を抑えることができればよいだけです。砥石台があれば快適に作業ができます。
※ 両面テープの剥離紙は魚の骨抜きを使うと簡単に剥がすことができます。
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