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burinと研ぎ器のある作業机 [ビュラン研ぎ器]

ビュランと研ぎ器のある作業机 c.jpg
1.ビュランと研ぎ器のある作業机

ビュランと研ぎ器のある作業机 b.jpg
2.ビュランと研ぎ器のある作業机

自作のビュラン研ぎ器は、それぞれ微妙に異なり、断面を研ぐには少し時間がかかます。それで、ダイヤモンド刃物研ぎ機(#400)を用いています。そのダイヤモンド砥ぎ機を使用するには、アクリル台でビュランの刃先の出を見るので、それと同じようにするには少し台を下げる加工が必要です。

研ぎはダイヤモンド砥石#1000、耐水研磨紙#2000、アーカンサス仕上砥石#6000で研ぎます。そして研ぎ器から外して二つの側面を同じ小さなアーカンサス仕上砥石#6000で研いで刃返りを取ります。この時砥石に添わせて手前に引くと、かすかに刃返りが取れるのを感じられます。それから再度研ぎ器に装着して断面を研ぎます。このようにして研いだビュランで彫ると、彫りくずがビュランの断面中央から真っすぐ立ち上がります。尚、ここではアーカンサス仕上砥石を大小二つを使用しています。側面を研ぐには、大きなアーカンサス仕上げ砥石で行うのですが、それには砥石の向きを変えて研がなければならないので、それを省くためにもう一つ小さな砥石を用意しています。私が自作のビュラン研ぎ器を使って研ぐには、このようにして研いでいます。

尚、手前にある緑のビュラン研ぎ器は、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics, FRP)で作っています。これは、エポキシ樹脂は液体ですので、それをパテ上にします。それには、アエロジルとタルクを混入して撹拌して作ります。必要量に硬化剤を適量入れます。その強度を上げるために、ガラスマットを7㎜程に切った物(チョップ)をパテに入れて練り込みます。この研ぎ器は硬化した樹脂の塊を削ったり、盛ったりして成形した後何度も磨いています。この樹脂を扱うにはある程度経験が必要です。

ガラス繊維 チョップ.jpg
ガラス繊維 チョップ

研ぎ器の左横にあるものは三角トリマーですが、スクレーパーとして使っています。簡単に彫りくずを、それもまとめて切り取ることが出来ます。尚、この三角トリマーは、ドリルストッパーを用いて手で研ぎます。この三角トリマー同様、手でビュランを研ぐ際にも、ドリルストッパーを用いて研いでいます。一見すると簡単な、単純な研ぎ方に見えますが、それに気付くには長い時間を要しています。今は手による最上の研ぎ方だと自負していますが、所詮技法は人それぞれだと思います。

※ 研ぎ器での研ぎで、アーカンサス仕上げ砥石を使用していますが、耐水研磨紙#2000で終えても十分彫ることが出来   ます。その時は耐水研磨紙#2000で刃返りを取ります。


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