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burin研ぎ器と印刷補助具 [ビュラン研ぎ器]

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ビュラン研ぎ器と印刷補助具

ビュラン研ぎ器に差し込んでいるビュランは、ハイス高速度鋼(HSS)スクエアビュランです。販売されている状態は真っすぐなものです。それを30度に曲げています。このビュランを曲げて使用している人はあまりいないかも知れません。と云うのは、このハイス高速度鋼(HSS)スクエアビュランは、側面用に差し込んでいる工具鋼(WS) スクエア ビュランのように簡単に曲げることが出来ないからです。しかし、美術大学、あるいは版画工房ならガスバーナーがあると思います。一度試されると良いと思います。また、これらの二つのビュランについては、何度かこのブログ及び技法書で述べています。

それからビュラン研ぎ器はもとより、印刷補助具であるアクリルの小片は、私自身とても気に入っています。


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差し箱製作における最終的な形 20+a [差し箱を作る]

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毛引き&カットチゼルの加工

毛引き及びカットチゼルを使い勝手の良いように加工しました。毛引きはかなり短くして切り口をディスクサンダーで丸め、カットチゼルの方はディスクグラインダーで少し切り落としました。これで水張りテープを貼る位置を印す毛引きは、扱いやすくなりました。また、段ボールシートの折り目を付けるカットチゼルは、安定して玄能を打つことが出来ます。道具はこのように、作業をしながら気になれば手直ししています。



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色彩顔料 [銅版画の道具と材料]

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ブロックス顔料 / BLOCKX pigment

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ニュートン顔料 / WINSOR & NEWTON pigment

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ルフラン&ブルジョア顔料 / LEFRANC & BOURGEOIS pigment

これらの色彩顔料は、テンペラをかじった際にもとめたものですが、続けようとは思わずそのままです。それらを何度か銅版画用インキとして練ったことがあります。ただ顔料とオイルを混ぜるだけではなく、ボディを持たせるためには体質顔料を加えて練ります。市販のインキには他にも添加物が練られていると思います。また顔料があれば、パステルも自作することが出来ます。

タグ:#色彩顔料

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黒色顔料 [銅版画の道具と材料]

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グラフィックケミカル黒色顔料

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グラフィックケミカル色彩顔料

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ブロックス&ダニエル スミス黒色顔料

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国内外の黒色顔料

手元にある黒色顔料です。画材店、国内のメーカーから直接購入したもの、そして個人輸入したものです。印刷に用いるインキは市販のものを使用するのが普通です。単一のインキを使用するのではなく、異なるインキを混ぜて使用する、あるいはオイルと顔料を加えて練ることもあると思います。それなら、いっその事最初から顔料とオイルで練る方が良いかも知れません。オイルの質、粘度を変えて練る、または異なる顔料で練ると云う具合に。顔料によっては拭き取りやすいもの、そうで無いものもあります。実際に練って作り、版にインキを詰めて拭き取るとよく解ると思います。ただ、オイルを自身で焼くのは現実的ではないので、それは市販のものを購入する方が良いと思います。以前、オイルを焼いたことで苦い経験をしたことがあります。

かなり前にインキについて述べたことがあります。それが正解がどうか分かりませんが、何かの役に立てばと思います。そこから自身のインキを作る手掛かりになりかも知れません。それについては、拙著「銅版画技法」の『Ⅱ 印刷と乾燥 / 5 黒色インキを作る』77頁~86頁で少し述べています。興味を持たれたらお読みください。尚、あくまで私の見解です。

タグ:#黒色顔料

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顔料とインキの見本 [版画関連]

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1 顔料によるインキ見本

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2 インキと顔料

上の画像のインキ見本は、かなり前にも記事にしたことがあります。再度写真を撮り直して掲載しています。古い記事は下記のリンクになります。また、それらを印刷したものと原版のリンクを張っておきます。尚、顔料とインキの見本の額の大きさは、544×726㎜です。額購入時のかぶせ箱に長く入れていますが、かなり傷んでいます。額を購入した際には、やはり差し箱に交換する方が良いと思います。

顔料によるインキ見本(2020-03-27の記事)
インキと顔料(2020.03.30の記事)
各種インキの印刷とその原版(2020.03.31の記事)


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南行きハイウエイ [私のお気に入り]

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南行きハイウエイ

ユージン・オーマンディ(120CD)を112枚聞きました。最初は気に入った曲などを順不同で聞いていたのですが、それではいつまでたっても全部聞き通すことが出来ないと思い、最初から聞くことにしました。と云ってもかしこまって聴くのではなく、何か作業をしたり調理をしたりしながら、文字通り聞くと云う感じで聞き流していました。しかし、ふと手作業が止まってしまうこともありました。あと少しで聞き終えることができます。

最近かなり以前に発売された古いCDが気に入っています。「R O C K」RYO KAGAWA WITH TE-CHILIです。帯に「でっかい音で、聴いてくれ!」とあります。と云うことで、調理をしながらそのようにして聴いています。それと、今日届いたCD「南行きハイウエイ」、それを聴きながら部屋の整理をしていました。因みに、画像右下にある紙ジャケットがそれです。他にも欲しいものがあるのですが、残念ながら入手できないようです。

それから、今日は今までにない沢山の閲覧数があり,、その日の最終の数は375でした。今まで多くても200程でしたので、2倍近くになります。それらが、何かの参考になればと思います。


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差し箱製作における最終的な形 20 [差し箱を作る]

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更に二つの差し箱が完成

黒色顔料と黒インキの見本の為の額と作品「無花果」額の差し箱の完成です。後はそれぞれの黄袋を作るだけです。

この挿し箱ですが、ネットでは簡単な作り方とうたって色々説明されていますが、何事も簡単にことが運ぶことはありません。そのようにして述べている人も、あれこれ試行錯誤を繰り返しながら得た事柄を述べているのだと思います。それに述べられていることがすべてでは無く、後から付け加えたり訂正したいことがあると思います。ですから、何事も興味のあることは、実際に自身で行うことだと思います。

「差し箱をつくる」として、沢山の記事を書きましたが、いずれも自身の覚え書きのようなものです。この先も作りながら、あれこれ付け加えたり、変えたりすることが出てくると思います。そして、どうせ作るなら少しでも良いものをと思うのは、誰しも同じだと思います。


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ステンレス片手鍋 [その他]

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ステンレス片手鍋16㎝、18㎝、20㎝

大きさの異なるIHコンロ用のステンレス片手鍋です。出汁をとるために最初20㎝を買ったのですが、思ったよりも大きく、それで16㎝を買いました。いざ出汁をとって見たのですが、今度は小さく感じ、その中間の18㎝を注文して本日届きました。結局、間を置いて画像のように三つ購入することになりました。


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油温計を付けたオーバル23㎝で鰺フライ [STAUB]

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油温計を付けたオーバル23㎝で鰺フライ

やはり、揚げ物はストウブ鍋。その中でもストウブ 鋳物ホーロー鍋 ピコ・ココット 23cm オーバルがお気に入りです。少し大きめの具材も揚がります。尚、油温計に印された赤い範囲は、160℃~180℃ですが、デジタル油温計では170℃~190℃になります。それで火加減が少し難しく、こまめに早めの調節が必要です。

黒い色のラ・ココット DE GOHAN 12㎝は一合炊き用です。しかし、一合の150gではなく、今日は100gで炊飯しました。少ない量の炊飯は炊き時間が短いです。この場合、中火で5分程で蒸気が出ます。その後10分弱火で炊き、10分蒸らします。このように一合よりも少な目で炊くことが出来るのと、ちょっとした炊き込みご飯も楽しむことができます。

ピコ・ココット ラウンド16cm セージグリーンは、主にでみそ汁作りで使用しています。出汁は1リットル作り、それを2回に分けて使用しています。また、みそ汁ばかりではなく別の調理に使ったりします。出汁は冷凍にするとある程度長く保存することもできるようですが、冷蔵庫で保存して2、3日で使い切っています。

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久しぶりにミトンを作る [銅版画の道具と材料]

久しぶりにのミトン製作.jpg久しぶりのミトン製作

久しぶりにミトンを作っています。詳しい作り方は、「銅版画制作における備忘録 pdf 78頁 / 29.0MB」の『銅版画用ミトン(紙ばさみ)を作る』65頁~69頁をご覧ください。

最近投稿している差し箱の製作も同じで、私自身における覚え書きです。久しぶりに作ると、手順を忘れていました。また、画像右にある二つの小袋は、昨日届いた差し箱製作用の文化鋲で、鋲とプラスチックワッシャーです。30個ずつ封入されています。

鋲×30           ¥330
プラスチックワッシャー×30 ¥750
送料            ¥189
           合計¥1.269


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差し箱製作における最終的な形 19 [差し箱を作る]

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文化鋲の取り付け

差し箱製作には普段見かけない文化鋲を使用します。これに水糸(タコ糸)を絡めて蓋を留めるものです。

文化鋲は差し箱の二カ所に取り付けます。その文化鋲を取り付けたい位置に穴を開けて、玄能で打ちつけると鋲柱が四つに割れてます。それを強めに叩いてしっかり留めます。片方の文化鋲には水糸を取り付けて、もう片方の文化鋲に巻き付けて差し込み蓋を固定します。

その水糸ですが、文化鋲を留めてから括り付けても良いのですが、先に文化鋲に括り付けてから留めても良いと思います。それには水糸の端に輪を作り、その輪の状態を維持するために木工ボンドで塗布します。そして、乾燥したら片方の端を文化鋲の穴に通してから輪に通します。水糸を締め付けて、その状態で取り付け位置に穴を開けた段ボールシートに差し込んで玄能で打ちます。割れて打ち付けられた鋲が潰れて水糸が一緒に固定されます。尚、水糸は長めにとっておき最後に調整します。

画像の短い水糸の着いた文化鋲は、市販の糸付きのものです。これも先に輪を作り文化鋲の穴に通してから輪に通してあります。自身で作るなら、ニードルなどに括った状態で木工ボンドを少し塗布して乾燥させます。木工ボンドで接着してあるので、余分な水糸を切ります。

叩いてひしゃげた鋲はこのままでは引っ掛かるので、水張りテープを貼って覆います。画像の水張りテープは50㎜幅のものを切り取って貼っています。今まで細い水糸(タコ糸)使用していましたが、ここでは6号の1.0㎜の太さを用いています。市販のものはそれよりも太い水糸です。

作りかけの差し箱は、段ボールシートを木工ボンドで貼り合わせます。その後、補強と化粧を兼ねて水張りテープを貼って仕上げます。水張りテープですが、この段階で内側の開口部分を先に貼るのも良いかと思います。


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油温計を付けたオーバル23㎝での天ぷら [STAUB]

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油温計を付けたオーバル23㎝での天ぷら

ストウブ鍋オーバル23㎝で天ぷらを揚げて見ました。やはりこの鍋を揚げ物で使用するのは良いと思います。ネットではこの鍋を用いて揚げ物をしているのを見かけません。

実際に油温計が示す温度と、デジタル油温計を油に浸けたそれぞれの温度を比べると、デジタルよりもアナログの油温計は10℃程低く表示されるように思います。それに温度表示が見づらいです。それらを考慮して慣れるしかないのかも知れません。あるいは何か別のものを手に入れるかです。


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ストウブ鍋に油温計を取り付ける [STAUB]

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オーバル鍋23㎝に油温計を取り付ける

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油温計をラ・ココット de GOHAN Mサイズで使用

ストウブ鍋に油温計を取り付けることにしました。これとは別にデジタル油温計を使用していますが、油温を知るためには油の中に浸けこまなければならず、どうしても揚げていると面倒です。それで、アナログの油温計を購入しました。

購入したままでは鍋の縁が疵付くので取付金具をのバリを取ります。それには挟み口を大きく広げ、小さなダイヤモンドヤスリで削ります。その後耐水研磨紙を当てます。また、挟み金具をストウブ鍋に合うように角度を調整します。ストウブ鍋ラ・ココット de GOHANとオーバル鍋23㎝では、油温計の軸を同じように差し込むと、形状の違いから計測軸の先がどうしても鍋肌に接してしまいます。それで、この先揚げ物はオーバル鍋で行うつもりなのでそれ用に調節しました。

ラ・ココット de GOHANで先に揚げて見ました。以前から揚げ物には気に入っていたのですが、少し小さく感じます。それで、揚げ物はオーバル鍋ですることにしました。鍋の容量が大きい分、使用油が気持ち多めになります。やはりラ・ココット de GOHANは、炊飯専用が良いと思います。

油温計ですが、デジタル油温計とは違い少し大雑把な感じです。しかし、揚げる温度の目安にはなります。しばらく使って様子を見ることにします。


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差し箱製作における最終的な形 18 [差し箱を作る]

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他の同じ額の差し箱を作る

先に作った色顔料の見本の額と同時にグループ展に出品したものです。ずい分前のことになります。黒色顔料と黒インキは、グラフィックケミカル社製のものを用いています。見本はメゾチントの原版を用いて印刷し、アルシュ水彩紙の台紙にそれを切り取って貼っています。上の二段が黒色顔料で、下段が黒インキになります。この他に国内外の顔料及びインキの見本も作っています。

木の「無花果」の作品は、グループ展に出品することになり、すでにスケッチをしていたものを銅版画にしたものです。制作は一週間程です。尚、出品には額の大きさが決められていたため、額マット紙は不使用です。

本題の差し箱ですが、やはりカットチゼルで打刻すると簡単に折り曲げることが出来ます。その寸法採りは、額の実寸から自身が必要だと思うクリアランスが決まれば、額の大きさが違っていても寸法採りは簡単です。この段階では、額を収めた左右のクリアランスは10㎜ずつの20㎜なります。蓋側の上部は20㎜です。上部が20㎜なのは、黄袋を少し折り畳んで収めるためです。内側に段ボールを貼るので実際の寸法採りは次のようになります。

横:45㎜(高さ)+330㎜{段ボールの厚み5㎜+額の実寸305㎜+段ボールの厚み5㎜+クリアランス15㎜}+45㎜(高さ)。ですので、端から45㎜+330㎜+45㎜採ります。この段階で20㎜のクリアランスがあっても、内側に段ボールを貼るので、仕上がった実際のクリアランスは10㎜になります。
縦:45㎜(高さ)+330㎜{段ボールの厚み5㎜+額の実寸305㎜+クリアランス20㎜}+40㎜(蓋の高さ)+40(蓋の差し込み)。ですので、端から45㎜+330㎜+40㎜+40㎜採ります。下の底にあたる内側の部分に段ボールを貼るので、実際のクリアランスは15㎜になります。

また、高さを45㎜に採っているのは、実寸の高さが取り付け紐の金具を含めて30㎜になり、その上から箱の内側に5㎜の段ボールシートで被うのでそのクリアランスを見ています。それから、今までの説明では、差し込み蓋の周囲と角になる貼り合わせる部分を、ヘラで押さえていましたが、玄能の凸部で叩く方がしっかり薄くすることが出来ます。それで、今回はそのようにしました。

それで上の寸法を採るには、420㎜×455㎜の段ボールシート、それと箱にかぶせる320㎜×325㎜の段ボールシート(この大きさは実寸を採り確かめます)が必要になります。この後組み立てて仕上げます。


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