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差し箱製作における最終的な形 19 [差し箱を作る]

差し箱製作最終形態 19.jpg
文化鋲の取り付け

差し箱製作には普段見かけない文化鋲を使用します。これに水糸(タコ糸)を絡めて蓋を留めるものです。

文化鋲は差し箱の二カ所に取り付けます。その文化鋲を取り付けたい位置に穴を開けて、玄能で打ちつけると鋲柱が四つに割れてます。それを強めに叩いてしっかり留めます。片方の文化鋲には水糸を取り付けて、もう片方の文化鋲に巻き付けて差し込み蓋を固定します。

その水糸ですが、文化鋲を留めてから括り付けても良いのですが、先に文化鋲に括り付けてから留めても良いと思います。それには水糸の端に輪を作り、その輪の状態を維持するために木工ボンドで塗布します。そして、乾燥したら片方の端を文化鋲の穴に通してから輪に通します。水糸を締め付けて、その状態で取り付け位置に穴を開けた段ボールシートに差し込んで玄能で打ちます。割れて打ち付けられた鋲が潰れて水糸が一緒に固定されます。尚、水糸は長めにとっておき最後に調整します。

画像の短い水糸の着いた文化鋲は、市販の糸付きのものです。これも先に輪を作り文化鋲の穴に通してから輪に通してあります。自身で作るなら、ニードルなどに括った状態で木工ボンドを少し塗布して乾燥させます。木工ボンドで接着してあるので、余分な水糸を切ります。

叩いてひしゃげた鋲はこのままでは引っ掛かるので、水張りテープを貼って覆います。画像の水張りテープは50㎜幅のものを切り取って貼っています。今まで細い水糸(タコ糸)使用していましたが、ここでは6号の1.0㎜の太さを用いています。市販のものはそれよりも太い水糸です。

作りかけの差し箱は、段ボールシートを木工ボンドで貼り合わせます。その後、補強と化粧を兼ねて水張りテープを貼って仕上げます。水張りテープですが、この段階で内側の開口部分を先に貼るのも良いかと思います。


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