Ⅱ.研ぎ器における砥石について 1

研ぎ器での基本の研ぎ砥石

何度も同じことを述べていますが、研ぎ器での研ぎで使用する砥石は、ダイヤモンド砥石#1000と耐水研磨紙#2000になります。もっと高い粒度の研磨紙で研ぐのも良いですが、基本はこの二つで十分です。

研ぎ順はダイヤモンド砥石1000番で断面を平面に研ぎます。断面の周囲に軽く刃返りができれば十分です。その後、耐水研磨紙2000番で研ぎ、側面の刃返りもこれで研いで取ります。そして、再度研ぎ器に装着して断面に回った刃返りを取ります。

研ぎ器で研いで彫るとビュランの断面中央から彫り屑が真っ直ぐに立ち上がります。そのようにならなければ、再度刃返りをしっかり取り除きます。

また、一段階粒度を上げて研ぐと切込みが良いと言うか、食いつきの良い彫りが得られます。＃4000のラッピングフィルム研磨紙を用いると良いでしょう。