研ぎ器で研いだビュランの試し彫り [ビュラン研ぎと彫り]
四角形ビュラン№.1と№.2での試し彫り
写真は研ぎ器で研いだビュランによる試し彫りです。研ぎ器でしっかり研いだビュランで銅板を試しに彫ると、彫り屑がビュランの断面中央から真っ直ぐ立ち上がります。もしそのように彫り屑が立ち上がらない場合は、研ぎにおける刃返りが取れていないことが原因なのでしっかり取り除きます。
手によるビュランの研ぎで、銅板を彫った際に彫り屑が渦を巻くように出るのは研ぎができていないからです。多くの人はそれを研ぎができていると勘違いしています。
研ぎ器は四角形のビュラン以外の形状に合わせて作ることもできますが、木口木版画用のビュランはやはり手で研ぐ方が良いと思います。
また、研ぎ器にこだわらず、「ビュラン 手による研ぎ」で述べている方法でなら、四角形ビュランも上の写真のような彫りができます。先の木口木版画用のビュランの研ぎも同じことです。
上の写真で彫りに使用しているビュランは、四角形の№.1と№.2の太さのものです。研ぎ器の調整を行った後でこのように彫って加減を見ています。そして下の写真は、刃先角度を30°に研いだ菱形ビュランでの彫りです。それにはその角度に研ぐ研ぎ器が必要です。
四角形のビュランなら研ぎ器を使えば、誰にでも直ぐに研ぐことができますが、どちらの方法で研ぐかは好みの問題です。
菱形ビュラン刃先角度30°での彫り
タグ:ビュランの試し彫り
コメント 0