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Ⅰ.手による研ぎの砥石 / Sharpening the burin by hand [ビュラン研ぎと彫り]

ドリルストッパーを用いた手による研ぎ.jpg
ドリルストッパーを用いた研ぎ

研ぎ器による研ぎではダイヤモンド砥石を使用しましたが、手による研ぎでは用いません。それは研磨力が強く慣れないと正しく研ぎ出せないからです。

45°の刃先角度は黒い層の300番程度の砥石面で研ぎ出し、その後赤い層の800番程度で研ぎます。仕上げに耐水研磨紙2000番を用いて、側面の刃返りを取る研ぎと断面に回った刃返りを取り除きます。

多くの技法書にあるような研ぎではなく、ドリルストッパーを装着して研ぎます。これによって研ぎが安定します。ビュランを研ぐことができない原因のひとつに、その形状によってビュランを維持して持つことができずに持ち直すからです。

ドリルストッパーを装着することで砥石面に無理なく押し当てることもできます。研ぎは手を支えとすることで、砥石面に安定して当てることができます。容易に高さ調節もできます。ビュランを持つ手はビュランを左右に小刻みに動かせばよいと思います。これは各自が動かしやすいようにすれば良いと思います。

この研ぎによって四角形ビュランばかりでなく、木口木版画で使用する形状の異なるビュランも研ぐことができます。このドリルストッパーを使用した研ぎについては「ビュラン 手による研ぎ」の『ビュランを研ぐ 2』を参照してください。 

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