SSブログ

2.手によるビュランの研ぎ / 2.Sharpening the burin by hand [ビュラン研ぎと彫り]

円形砥石での研ぎ.jpg
ドリルストッパーを用いた手による研ぎ

ここでのビュランの研ぎは、ドリルストッパを装着しての研ぎになります。それで、既存の技法書やネットなどで見る研ぎ方とは異なります。写真のように手を交差させて研ぎます。

研ぎは、ビュランの断面と砥石の面が程よく接するように、支持体の左手の指を少し立てて加減します。ビュランを持つ手は左手の手首あたりに置き、研ぎ動作は手首を左右に小刻みに動かします。その際、肘を固定させたまま研ぐか、左手の指を立てた状態でそのまま指を滑らすなど、研ぎやすいように行います。

このようにして研ぐと、安定した状態を維持しながら研ぐことができます。それに、ドリルストッパを用いているのでビュランを持っている指が滑ったり、痛みから持ち直す必要がありません。

研ぎ器を使った研ぎでは、ダイヤモンド砥石から始めますが、手での研ぎではオイルストーンから始めます。それは、ダイヤモンド砥石で研ぐと研磨力が強く、慣れないと形が定まらず手に負えなくなるからです。そのため研ぎ修正を繰り返していると、ビュランも直ぐに短くなります。

それで、研ぎはオイルストーンから研ぎ出し、粒度を変えて研ぎ進めます。慣れない最初は、耐水研磨ペーパー#2000で研ぎを終えても構いません。断面を研ぎ終えたら、側面の刃返りを取り除き、そして再度断面を研いで断面に回り込んだ刃返りを取ります。耐水研磨ペーパーにはオイルを少し垂らして研ぎます。研ぎはこれで十分ですが、慣れたらもう少し粒度を上げて研ぎます。

耐水研磨紙での手での研ぎ.jpg
耐水研磨ペーパー#2000での研ぎ

研ぎを終え、試しに銅板を彫って何か引っかかるような感触だっり、彫り屑がまっすぐビュランの断面中央から立ちあがらない場合は、刃返りが取れていなことが原因かも知れません。再度しっかり刃返りを取り除いてください。研ぎの確認はテーブルソーの角度器、バイス用の口金を用いることでできます。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。