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異なる粒度の研磨フィルムシート [版画関連]

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異なる粒度の研磨フィルムシート

ビュランを用いる作家の多くは、オイルストーンのみで研ぐのではないだろうか。その後でアーカンサス仕上げ砥石を用いることもあるかも知れない。ただ、このように砥石を使用していると砥石面が「へこみ」平面でなくなる。その為に砥石の修正が必要になる。銅版画を制作している多くの人は、案外砥石の平面について無頓着なのではないだろうか。しかし、それではしっかり刃がつかない。ここではビュランの研ぎにおける砥石について述べているが、そのビュランの研ぎにおいて「手による研ぎ」と「研ぎ器による研ぎ」では少し使用する砥石が違う。

ビュランを研ぐに際して研磨紙と云えば耐水研磨紙を思い浮かべるが、それとは別に研磨フィルムシートについて述べたい。あまり馴染みが無いと思うがホームセンター及びネットで調べると幾つかのメーカーによる粒度の異なるものがある。それらは砥石に比べて消耗品なので少し不経済かもしれないが、平面の「へこみ」を気にせずに済む。

写真は研磨フィルムシートでそれぞれ粒度が異なる。この他にも高粒度のものもあるが、普通にビュラン研ぎで仕上げとして使用するなら#4000で十分だろう。後は好みの問題である。試しに色々と使ってみると良い。そして、実際に研ぎで使用するには、ガラス板かアクリル板の上で行う。また、全紙で使うのではなく扱い易いように等分に切り取るとよい。

写真はこのような研磨フィルムシートがあると云うことで載せているが、オイルストーンあるいは研ぎ器でダイヤモンド砥石を使うとしても、耐水研磨紙#2000と研磨フィルムシート#4000があればビュランの仕事には充分である。

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