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ビュラン側面研ぎの検証 7 終了 [ビュラン研ぎと彫り]

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1.側面を耐水研磨紙#2000で研ぐ
ビュランの側面を耐水研磨紙#2000で研ぎます。すでに粗砥、中砥と研いでいるので、研ぎは無理に力をかけず軽く行います。ただ、ビュランの鋼とドリルストッパーに添えた指でしっかり押さえます。尚、耐水研磨紙#2000は、厚いアクリル板に貼り付けています。

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2.オイルを垂らす
オイルを垂らします。

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3.まっすぐな状態で前後に研ぐ
まっすぐな状態で前後に動かし、耐水研磨紙#2000の上で左右に往復しながら研ぎます。左手はビュランの鋼をしかっり押さえ、右手はドリルストッパーに指を添えて押さえながら動かします。研ぎは強く動かさずに軽く滑らすように動かします。そして、ビュランの柄は握らないで研ぎます。握ることで研ぎが安定せず、ぶれるからです。ある程度研いだら返りが出来ているか確かめ、もう片方の側面を研ぎます。

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4.まっすぐな状態で前後に研ぐ
ビュランの向きを90°変えて残りの側面を研ぎます。今度はドリルストッパーに添える指が親指になります。そして同じようにまっすぐ前後に動かしながら、これも左右に往復して研ぎます。

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5.ビュランの腹の稜線が刃になっているか確かめる
研ぎが終えたらビュランの腹の稜線が刃になっているか確かめます。

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6.研ぎ具合を確かめる
耐水研磨紙#2000での研ぎ具合を見ます。粗砥、中砥の研ぎで確かめたようにティッシュペーパーを重ね、その切れ具合で研ぎの状態を見ます。この段階で取り敢えずビュランの側面研ぎを終えます。それで、断面にできた返りを耐水研磨紙#2000で研いで取り除きます。しかし、この後粒度を変えてもう少し研ぐとしっかり刃が付きます。その場合はフィルム研磨紙#4000、#6000あるいはアーカンサス仕上砥石を用います。尚、断面の返りは最終の研ぎで使用した研磨紙及び砥石で研いで取り除きます。

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7.腹と背の中間の稜線の刃を落とす
側面を研ぎ終えた段階で、ビュランの腹と背の中間の稜線が刃になっていたら、それを耐水研磨紙で落とします。刃になったままだと指を切るからです。ただ、落とす稜線を間違わないことです。もし、腹の稜線を落とした場合はもう一度研ぎ直さなければなりません。とても面倒です。画像では、耐水研磨紙#1500を使用しています。

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8.イモネジを緩める
断面に生じた返りを取り除くために断面を研ぎます。それで、六角レンチでイモネジを緩めて刃先に移動させます。

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9.ドリルストッパーを先端につけかえる
ドリルストッパーを、刃先から20ミリ程の位置で締め付けます。そして断面を研ぎ、その後再度側面を研いで刃返りを取り除きます。余談ですが、銅板に彫った数本の線に対して交差して彫ると返りが取れます。

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10.断面研ぎでの持ち方
ドリルストッパーを刃先に取り付けることで、ビュランが持ちやすくなり、その指がオイルで滑らなくなります。また、指が痛くならず持ちかえる必要がなくなります。それで、安定した研ぎが可能になります。

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11.断面を研ぐ
左手を下にして支えにします。また指を立てたりして高さ調節も行います。このように手を交差して支点として研ぐと、安定した研ぎが誰にでもできます。

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12.側面研ぎ終了 / スイス製バローベの工具鋼(WS) スクエア1.5㎜
ビュランは、側面を研ぎ終えたスイス製バローベの工具鋼(WS) スクエア1.5㎜です。

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13.研いだビュランの試し彫り
研ぎを終えたこのスイス製バローベの工具鋼(WS) スクエア1.5㎜ビュランで彫ると、断面の中央から彫り屑がすうっと立ち上がります。彫り屑は0.14~0.18㎜程でしょうか。

手によるビュランの側面の研ぎを述べましたが、これなら側面研ぎ器を使わないでも研げると思います。ドリルストッパーを補助具として用いるとこのように側面及び断面を研ぐことができます。それでも、断面用の研ぎ器は一つあるととても重宝します。刃先が欠けたり、手で研いでいて断面の角度が狂った場合には修正が簡単にできます。また、それと一緒にダイヤモンド刃物研ぎ機があれば短い時間で確実に研ぐことができます。

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