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カットチゼルを用いて差し箱をつくる [差し箱を作る]

カットチゼルと定規 1.jpg
定規、カットチゼル、玄能、ヘラ

半年近く、差し箱作りに時間を割きました。以前から作りたかったものなので、良かったです。最初はどのようにして作れば良いのか分からず、それで以前購入した作品の差し箱をばらしてみることにしました。二つの箱は、ボンド付けではなく両面テープで貼り合わせていたので、それを真似て作ることにしました。

いざ始めてみると、色々な道具があればと思うようになりました。先ず、材料の段ボールシートです。それから、名前も分からなかった文化鋲です。後、差し箱の周囲を水張りテープで貼るのですが、この水張りテープは絵を始めた頃、素描の為に着彩紙を作る際に、パネルで使用したことがあります。もうずいぶん昔のことです。

その他にもあればと思ったのが、カッティング定規、バーニヤ・ストッパー付きスケールです。そして、折り曲げる際に刻点を打てるものとして、裁縫用のルレットが使えるのではと思い揃えました。最近知ったのですが、点ではなく波線を刻む道具を考案している人が居たりします。それは、段ボールシートでの工作用に作られたもののようです。気になって試しに購入してみました。工作には良いかも知れませんが、私が使用する厚さ5㎜の、それも中芯が硬いものには少し不向きのように思いました。それで、最終的に残った折り曲げる方法は、まったく用途とは別の使い方をしたカットチゼル(タガネ)での曲げです。

カットチゼルでの曲げは、ベニヤ板などの定規を用いて、印した線に玄能で軽く打って刻線を作ります。それか、カットチゼルで打つ前に定規を使ってヘラで筋をつけてからフリーハンドで打つ方が良いかも知れません。一度筋が出来ればそれに沿って打つことができます。カットチゼルを打つと、奥から手前に自然と滑ります。ただ、このカットチゼルの両端は丸く削っておきます。そうすることで、段ボールシートへのくい込みを防ぐことができます。このようにすれば、左右均等のV字の凹みが出来、簡単に90°に折り曲げることが出来ます。更に強く打てばそれ以上に曲がります。カットチゼルを用いて段ボールシートを置き曲げる方法は、今までのブログ記事で述べた点刻、破線刻、あるいはカッターナイフで切り込みを入れて折り曲げるよりも勝っています。原始的な方法に思えますが、これは試す価値があり、そして必ず頷かれるはずです。

また、黄袋を作るにあたって初めてミシンを購入しました。やはりミシンを使用する方が出来栄えが違います。ただ袋に縫うのですから、初めてでもなんとかなるものです。

作り方にしても、箱二つを重ねて作る他に、自分で考えた作り方など試して見ました。どちらも十分強度のある、保管できる挿し箱が出来ます。ただ、蓋になる側を外にするか内側にするかで、出し入れ口の見栄えが違ってきます。見栄えと云えば、すべての周囲、そして谷折りと山折りになった個所にも、水張りテープを貼ることにしました。

また、段ボールシートから挿し箱を作るのではなく、額を買った際に付いているかぶせ箱を利用して、差し箱に変えることを知りました。それで、試しにかぶせ箱から差し箱に作り変えて見ましたが、額に付くかぶせ箱の段ボールシート自体が厚みのないものなので、どうしても強度がありません。すでに折れ線が走っていたりします。せっかく作り変えてもそれでは用を成しません。また、水張りテープではなく、ガムテープを使用するのを見かけますが、経年劣化を考えるとそれで作るのは考えものです。

それで、何が正しい作り方か分かりませんが、それぞれ試行錯誤して作ればよいと思います。私の好きな言葉の一つに「どうせ作るなら良いものを」と云うのがあります。

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