ギリシャ壺絵によるビュランの習作 [銅版画]
ギリシャ壺絵によるビュランの習作 / 1989.09 / 90×75㎜
写真はビュランとアクアチントによるもので、バックの模様は真綿型を転写しています。この真綿型はキャンバスの木枠の周囲に頭を切り取った釘を打ちつけ、真綿を薄く延ばし縦横に引っ掛けます。芝居のセットなどで蜘蛛の巣を作る際にも使用されます。張ったものにゼラチン液を塗布し、余分なゼラチンを落として固めます。それをダンマル液で含侵させて原版に転写します。銅版画ではレース模様の転写はありますが、この真綿型の転写は見かけません。
ビュランで彫った試刷りです。版は磨いていないので油膜が多く残った状態です。この後下処理をして真綿型を転写し、アクアチントを施します。
最初のイメージです。
ギリシャ壷絵ビュラン試刷り
ギリシャ壷絵ビュラン習作の為の下絵
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