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色々な技法による屋上アンテナの習作 [銅版画]

アンテナ版画ブログ用.jpg
屋上アンテナ
1992 / 印刷 1999.07
イメージサイズ 185×285㎜ シートサイズ240×370㎜ 雁皮紙に水彩紙裏打ち

印刷は先に雁皮紙とアルシュ水彩紙細目300g/㎡を裏打ちして十分乾燥させます。それを間接的に湿らせて印刷をしています。印刷後は乾燥させて周囲を手で千切っています。所謂作品の部分だけの雁皮紙刷りではなく、全体に雁皮紙を貼ってからの印刷になります。


アンテナ原版保存ブログ用.jpg
原版を防錆紙で包む / 製版の各種技法の説明

それぞれの表現において
1.雲はクレパスを用いて描画してグランドの変わりに青ニスを流し引きしています。その
 後にクレパスを取り除きアクアチントを施して腐蝕します。それを幾度か繰り返してア
 クアチントによる時間差の腐蝕を行っています。
2.山はドライポイントで描画し、バリを取り除いています。
3.建物はエッチングによる仕事です。それと建物の一部は、”4”の技法を併用しています。
4.柵はニードルで線を引きメゾチントのような効果マニエルノワールを作り出しています。
5.手前のアンテナは、普通のニードルではなく、エショップニードルで線を引いています。
 このエショップを用いて先を立たせて引けば細い線が、また寝かしぎみにして線を引くと
 幅の広い線になります。そうして一度に引いた線が、画面のアンテナです。エショップに
 つい ては、”屋上アンテナスケッチ”の記事をお読み下さい。


タグ:銅版画
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