「エッチング」誌について [その他]
「エッチング」№30 / 日本エッチング研究所
昭和十年四月十五日発行（1935.04.15）196×268㎜ 16頁
「エッチング」№30より抜粋
「エッチング」№31より抜粋
銅版画を始めた頃に写真の冊子を頂きました。私の手元にあるのは30冊程です。しかし、すべてに目を通したわけではありません。ここに掲載した「エッチング誌」の抜粋は良く知られているものだと思います。
「エッチング誌」を下さった方は若かりし頃銅版画を制作されていたらしく、その冊子を頂く前に使用されていたプレス機を頂いています。せっかく頂いたプレス機でしたが、銅版画を制作したいと云う強い思いがなかったものですから欲しい方に譲りました。
「エッチング」誌一冊の頁数は16頁です。これは復刻刊行されていますので、図書館など読むことができると思います。もし近くの図書館になければ国会図書館から取り寄せてもらえます。ただその場合は閲覧だけで貸し出しはできないと思います。この発行者である西田武雄については、関野潤一郎著「版画を築いた人々」に詳しく述べられています。たぶん版画を制作している方の多くはすでに読まれているかも知れません。
「エッチング」誌には、E.S.LUMSDEN著「THE ART OF ETCHING」から毎回少しずつ訳したものが載っています。写真の№30にはインキについての訳が掲載されています。このインキについては、駒井哲郎著「銅版画のマチエール」の中で「インキの条件」として少し触れられています。
私もこのインキについての章の始めを少し訳しています。その下記のpdfは拙著「銅版画技法」からの抜粋です。
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