お気に入りの研ぎ器 2 / 研ぎ器誕生の経緯 / Buran sharpener [ビュラン研ぎ器]
新ビュラン研ぎ器 / 非売品
幾つかの異なる作り方で研ぎ器を製作した結果、この作り方が最終的なものになりました。大まかな形を作り後は持ちやすい、扱いやすい形に作っています。その中で新しいビュラン研ぎ器として作った最初のものです。
以下の写真の製作過程は断片的なもので、実際は手間と時間が掛かります。新ビュラン研ぎ器は自身の持ち物としての非売品も含まれますが、すでに私の手を離れビュランを使用する作家の手に渡っています。
45°の塊を作り出す
大まかな形とナットの収まりを作る
形を整える
上の研ぎ器製作ではナットを据える穴は型から取った後で彫っています。それでは確かな位置で穴を掘ることが難しい。それで、45°での角度を持つ塊を作る際に一緒に作ることにしました。これで一手間が省かれます。
45°の大まかな形と一緒にナットの収まりも作る
形を作り出して空研ぎを終えた状態
それぞれ仕立てた新ビュラン研ぎ器
ビュラン研ぎ器の誕生について
この緑のビュラン研ぎ器ができたその日が、弟と話をした最後の日となりました。その日の夕方「これで、どう」と云って手渡すと手に取りながら「いいんじゃない」との返答でした。
ビュラン研ぎ器は最初のときから相談をしたり、また原型から型を取ったりその材料代を出してもらったりしました。他に機械などの支払いもです。始めはアメリカ製のビュランシャープナーを真似たものを考えていて同じような形のものをアルミではなく、鉄で作ってくれたりしましたが樹脂製作に変更しました。
先ず、私が原形をつくり、それをシリコーンで型取りをして樹脂でバックアップしました。その後原形を木製からアクリル製に変え、型も厚みのあるシリコーンのみで作ることにしました。新ビュラン研ぎ器に落ち着くまでは金属フレームを用いたものなどを作ったりしましたが、それが最終的に新ビュラン研ぎ器に繋がりました。このような経緯で作った原形が20近くになりました。その原形は今手元に少し残っています。
材料を業者から購入したり、機械代を考えるとそれに見合うものはありません。このように労力と時間を費やしましたが、こうして形になっただけで良しとします。
ビュラン研ぎ器はこのような経緯で生まれました。
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