金属フレームと樹脂による研ぎ器 [ビュラン研ぎ器]
金属フレームと樹脂の研ぎ器
これは金属フレームに樹脂(FRP)を盛って成形した研ぎ器です。ただ、樹脂と金属はくっつかないので硬化すると剥離します。それを防ぐためにフレームの傾斜部分と底辺を金属片でロウ付けをして繋いでいます。
それでも硬化により樹脂は収縮します。金属の45°の傾斜の部分に隙間が開くので、その隙間を削って広げ樹脂を充填することでそれ以上は剥離しません。しかし、底辺がロウ付けの熱によって膨張し平面でなくなります。ロウ付けの後でダイヤモンド研磨機等で平滑に直す必要があります。このように金属を用いて作る研ぎ器は製作が面倒ですが、研ぎ器に作り上げた後は溝を彫ってあるナットの位置の微調整が間単にできます。それは精度のある調整に仕上がるので悪いことばかりではありません。ただ、やはり面倒です。それから、どうしても樹脂だけのものとは違い少し重くなりますが、その分安定して研ぐことができます。
研ぎ器用金属フレーム
上の研ぎ器の中にこの金属フレームが隠れています。これに樹脂を盛って成型すれば研ぎ器になりますが、見本として残しています。
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