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印刷時の便利な道具 2 [銅版画の道具と材料]

重石とミトン.jpg
印刷用紙の重石とミトン

印刷時における便利な道具として、ミトンとアクリルの小片を述べましたが、いまひとつ直方体の重石があれば、印刷用紙を汚さずインキを詰めた版に重ねることができます。

原版と印刷用紙を置くためにアクリル板や位置を印し たシートを作って印刷に臨んでいる制作者が多いと思います。その場合もこれから述べる方法が使えます。銅版画印刷では多くの人がプレス機のベッドプレートに、先にインキを詰めて拭きあげた版を置くと思います。そして印刷用紙を重ねるのではないでしょうか。

版の上に印刷用紙を重ねて用紙の位置を決めますが、それでは印刷用紙の位置がずれたり汚れる原因になります。それなら、逆に先に印刷用紙の位置を決め、その後で版を置けばよいと思います。そこで、重石を使用します。印刷用紙の位置が決まれば、一旦ローラーに捲り上げたラシャに重ねて置きます。そして、版をベッドプレートの位置に置きます。その時にアクリルの小片が役立ちます。

重石を取り除きローラーを回転させ、そのローラー下に印刷用紙の端がかんだらラシャ全体をそっと広げてローラーをゆっくり回転させます。私は原版とベッドプレートには予め印刷用紙と原版を置くための準備をしています。ただ、原版の上に重石を落とさないことです。


印刷時の重石について 1.jpg
湿した印刷用紙をミトンで丁寧に扱う 

印刷時の重石について 4.jpg
ローラ側に重石を2個置く 

印刷時の重石について 6.jpg
インキを詰め終えた版を印しの位置に置く


上の印刷手順は「銅版画技法 / 印刷と準備」”Ⅱ-10 原版とベッドプレートに印しをつける”からの抜粋になります。また、印刷全体をお読み下さい。



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