作品「木」のパネル乾燥について [版画関連]
作品「木」のパネル乾燥と他の作品
写真は古い作品「木」の試刷りのパネル乾燥と額装した他の作品になります。パネルのものは引越ししたまま忘れていたものです。
自身のプレス機で印刷できる大きさの作品を乾燥さすために作ったパネルです。50枚程作ったものの使用することも保存の場所もないことで10枚程残して処分しました。パネルにはラッカーペイントを塗装用のガンで吹きつけています。
そうすることで乾燥後の水張りテープを取り除く際に水をかけて洗うことができます。ベニヤのままではそのようには行きません。ただ、最初は油膜が残るので軽く研磨紙をかけます。使用しているうちになじんできます。パネルは気持ちよく使用したいからです。
印刷後の乾燥はこのようにパネルによる乾燥が多いと思いますが、他にカルトンと吸い取り紙を用いて時間をかけて乾燥する方法があります。試刷りの際はパネル乾燥を行い、本刷りのときはカルトンと吸い取り紙で乾燥させます。そうすることで、紙肌の柔らかい感じと印刷用紙四辺の耳を残すことができます。
余談ですが、右端のPCの画像はDana-Smith(ダナ・スミス)作のNew-Hampshire-Panoramaです。これは武部行正の「ゆふすげびとのうた」のCDジャケットで知りました。気に入ってブラウザの画面にしています。
※ 乾燥パネル等については拙著「銅版画技法」をご覧下さい。
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