SSブログ

防錆紙に包んだ銅版の経年変化について [版画関連]

防錆紙に包んだ銅板の経年変化について.jpg
防錆紙に包んだ銅版の経年変化について

以前、「原版の保存」と題した記事を投稿しましたが、その経年変化についての関連記事です。整理をしていて長く保存した状態の腐蝕見本、それにドライポイントによる風景習作を挙げて見ました。腐蝕見本は、銅版画を始めた頃季節による、濃度の異なる腐蝕液で作った版です。そして普段からスケッチをしていた一枚からドライポイントによる夕陽風景の習作です。

何れも30数年前のものですが、防錆紙から出して見ると、まったくと言って良いほど経年劣化は見られませんでした。このまますぐに印刷ができます。他の適当な紙に包んでいたいた物は、錆びは出ていませんが赤褐色に変色していました。また、スケッチ保存用の中性紙に包んでいたものも、見た目大丈夫な気がします。今からでは遅いのですが、幾つかの紙で実験をすればよかったと思います。それから、この防錆紙ですが、ネットで見ると金属によっては使用するものが異なるようです。

コメント(0) 
共通テーマ:アート