SSブログ

自家製バットを作る [版画関連]

自作バット.jpg
自作バット

バットを作る 1.jpg
バットを作る 1

バットを作る 2.jpg
バットを作る 2

バットを作る 3.jpg
バットを作る 3

バットを作る 4.jpg
バットを作る 4

大きな印刷用紙を水に浸けるためのバットを作った際の記録です。一から作るのは困難なので、市販の大きな古いバットの四辺を切断して継ぎ足しました。製作中の写真で光が透過して見えるのがそれにあたります。

バットの底は、完成後にくり貫いて排水できるように隅の方に傾斜を付けています。この製作中のバットの裏面を成形して磨き、離型剤を塗布して樹脂を吹きかけます。その後樹脂を塗りガラスクロスに含侵させて幾層かに貼り付けます。硬化後に型から剥離します。

簡単に書きましたが、とても面倒です。何故バットを作ろうと思ったのかは、自身の持っているプレス機で最大の印刷用紙を使用する場合、市販の大きなバットでは浸けることが出来ないからです。出来たとしても印刷用紙が扱いにくく折れたりします。工房、あるいは美術学校では印刷用紙を浸ける専用のステンレス等の水槽設備がありますが、個人では設備を確保することは難しいです。かと言って、トロ船を使う気になれなかったからです。それにバットでは、使用した水の廃棄で跳ね返って濡れることがあるのもその理由です。自分で作れば排水口を作り、蛇腹ホースを取り付ければそのようなこともないからです。

また、樹脂は酸に強いので、そのまま腐蝕バットとしても使えます。しかし、せっかく作ったバットの型を引っ越しで処分しました。少し悔やまれます。

コメント(0) 
共通テーマ:アート

コメント 0