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銅板を切る / 銅板切断専用作業台 1 [銅版画の道具と材料]

1 銅版切り作業台台.jpg
1.銅板に切断する印しを罫書く / 専用の銅板切断作業台

銅板を切るために最初に作った専用の銅板切断作業台です。写真では奥行きが出すぎています。
実寸法は次のようになります。
天板幅が525ミリ
奥行きが450ミリ
隙間が45ミリ

底板幅が605ミリ
奥行きが450ミリ
底板と天板の間の高さが24ミリ

写真にある作業台は、奥行きにあたる長さ450ミリが、切断できる最長の銅板になります。これで、中型のプレス機に対応できると思います。私は先にこの作業台をつくったものですから使用していますが、もし作るならプレートマーク製作兼用のものがよいと思います。

尚、天板と底板の間の板は、角材に置き換えて作る方が簡単でよいかも知れません。それに重さも軽くなります。この写真のものは、隙間の高さがベニヤ板2枚分の24ミリですが、C型クランプを使用するので30ミリ程あると使い勝手が良いと思います。

銅板に切断する印しを罫書き、作業台にしっかり固定して行います。そうでないと力を込めて銅板きり(引っ掻き)を引くことができません。この銅板を任意の大きさに切ることを実際に行っている人は居るのだろうかと思います。

自身で切断できると色々利点があります。何らかで角を曲げてしまったり、制作後にもう少し大きさを変えてみたくなったときです。そして、美大及び工房で制作していていざ独りで自身の仕事場で始めるとなると、切断機を持っていないならどこかで切断してもらうしかありません。

また、経済的な面から考えて、好みの厚さの小定尺板365×1200㎜を購入して切断する方が安くつきます。画材店で購入すると、金属店で求めるよりもかなり高価で、また求めたい厚さのもを扱っていなかったりします。銅板切りの研ぎができていれば、大概の銅板は5分から10分もあれば切断することができます。

この作業台を作った後で、銅板切断とプレートマーク製作の兼用のものを作りましたが、それは天板と底板が同じ大きさにしてあります。専用のものは底板のほうが少し大きくしてあり、Fクランプで固定する際に扱いやすくしています。しかし、いずれでも構いません。以下は作業台を用いた切断説明になります。

※この作業台では底の欠いた部分が狭いので、この後修正してもう少し広く取っています。向きを変えて固定する際に、C型クランプが使えないからです。固定したら切れ込めなかった部分を切り込みます。そうしないと銅板を折り曲げた際に少し捻れが生じます。これについては次の「銅板切断用作業台を作る」の作業台の修正をご覧下さい。

2 銅板切り作業台11.jpg
2.銅板にスチール定規を粘着テープで止めた状態で作業台に固定する(あるいは両面テープで留める)

3 銅板切り作業台13.jpg
3.銅板の向きを変えて、引っかききれなかった部分を切り込む

4 銅板切り作業台14.jpg
4.銅板を折り曲げる

5 銅板切り作業台15.jpg
5.銅板を更に折り曲げる

6 銅板切り作業台16.jpg
6.切断した銅板

7銅版切り作業台台.jpg
7.縦の切断




ブリキのスクーターブログ用.jpg
ブリキのスクーター


タグ:銅板を切る
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