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ボルト型側面研ぎ器を作る 5 / 完成 [銅版画の道具と材料]

側面研ぎ器の完成ブログ用.jpg
完成した側面研ぎ器

ボルト型側面研ぎ器の完成です。何度も述べていますが、ビュラン研ぎで側面の研ぎは難しいと思います。研ぐたびにぶれてしまい、二つの側面が同じ様に研げないで幅が違ったりします。また、刃返りを取ろうとして先の方を意識して研ぐと先細りになります。側面の修正は断面のようにはいきません。そのようなことを繰り返すと、そのビュランは使いものになりません。それで、処分するか、長く忘れられることになります。

ボルト型側面研ぎ器は、ポリプロピレンのワッシャーとバネワッシャーを重ね、蝶ナットを締めることでビュランを固定します。

ここで使用するバネワッシャーはバネを弱めて用いています。市販のまま使うとポリプロピレンのワッシャーに喰い込み蝶ナットが動かなくなります。無理に回すとネジに穴を開けているので強度が無く、捻れるか折れてしまい破損して使い物になりません。


敷居滑りと側面研ぎ器ブログ.jpg
側面研ぎ器の底面に敷居滑りを貼る

仕上げに、底面に滑りを良くする粘着テープを貼る。これには敷居の溝に貼って襖の滑りを良くするもの貼り、不要な周囲を切り取ります。ビュラン研ぎ器も同じですが、滑りが悪いと感じたらシリコーンスプレーを塗布してください。これで、側面研ぎ器は完成と言うことになります。

作り方を述べましたが、たぶん真似て作る者は居ないと思います。この側面の研ぎは市販のビュランシャープナーを使用すれば同じことです。この記事冒頭でも述べましたが、ビュランの側面の研ぎは断面を研ぐよりも難しいです。たとえ5年、10年と続けてもそれは同じだと思います。

市販のアメリカ製ビュランシャープナー、あるいはボルト型側面研ぎ器を使用する際には、ダイヤモンド砥石を使います。詳しい使用方法は技法書及びこのブログを参考にして下さい。

難しく考えないで、また手での研ぎにこだわらず、自身で何らかの工夫をして研いで下さい。この側面の研ぎは、再三研ぐ必要は無く、断面を研いだ際にできる刃返りを取るために軽く研ぐだけです。

ビュランを手にして独り静かに、ただ練習で彫るだけでも愉しいものです。

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