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銅板切り(引っかき) [銅版画の道具と材料]

銅板切り.jpg
銅板切り(引っかき)

写真は銅板切り(引っかき)になります。刃先角度は30°です。上と下が日本製で、中がアメリカ製になります。その刃先の厚みは日本製が1.0ミリ程で、アメリカ製が0.8ミリになります。このアメリカ製はかなりの肉厚でしたので、削り取って薄くしました。いずれもアクリルカッターのようなV字の部分は作っていません。また、刃先が極端に短くなっているのは最小に買い求めたもので、研ぎが定まらずこのようになってしまいました。しかし、今はこの短い物でも扱えるようになり、銅板を切り取ることが出来ます。

日本製はアメリカ製に比べて柄を握ると、持ち方によっては口金が指に食い込み扱い難いと思います。作る側はもう少し気を使うべきです。それか、一層のこと自身で作るなどして挿げ変えてもよいかも知れません。それから、日本製のものは時として刃物が柄から抜けることがあります。ですので、上の銅板切りは口金に、下の銅板切りは柄の方に穴を開けて、くぎを短くして打ち込んでかしめています。

学校や工房等では切断機で簡単に切り取ることができますが、そのようなところに身を置いていなければ切り取った物を購入するか、金属店で切ってもらうかだと思います。前者であっても、一人になればやはり自身で切り取る必要があります。

また、制作をしていて、構図などから少し切り落としたい場合、不注意から角を曲げてしまった場合には修正のために切り落とす必要も生じます。これは一度経験したことがあります。ですので、自分なりのやり方で切断できればと思います。

銅板を切り取るのは、刃先角度を30°に研ぎ、その刃先が水平になっている状態で、尚且つしっかり固定して行えば、無駄な時間も労力も費やさずに済みます。簡単に切断できます。

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