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ビュラン側面研ぎの検証 3 [ビュラン研ぎと彫り]

オイルストーンの平面を出す.jpg
オイルストーンの平面を出す

ビュランの側面を研ぐ前にオイルストーンの平面をしっかり出しておきます。画像の円形砥石はすでに平面を出した状態です。ここでは説明として平面出しに必要なものをそろえて見ました。実際は別のところで行えば良いと思います。簡単に流しで作業をしても構いませんが、金剛砂を使うので後始末が大変かも知れません。

今まで技法書及びブログで円形砥石の修正の仕方を述べてきましたが、今回ここで説明する修正の仕方、平面の出し方が一番簡単で、しかも確実な方法だと思います。

先ず、オイルストーンにスチール定規を中砥に当たる赤い層立てて状態を見ます。次にダイヤモン砥石#150に水をかけながら修正の面を意識して研いでいきます。研ぎは円を描いて研ぎます。また、その円を逆に描きながら研ぎ、時々前後に研ぎます。その際、修正砥石の面を意識しながら研ぎ、そして砥石を握り直しながら研ぎ進めます。ただ、オイル砥石なので、ダイヤモンド砥石にへばりついて動かなくなります。その時は食器用洗剤を垂らして研ぐとへばりつきがなくなります。研いでいてまたへばりつくなら同じことを繰り返して研ぎます。そして、ある程度研いだら砥石にスチール定規を当てて修正の状態を確認します。このようにして研いでいくと平面が出ます。尚、ダイヤモンド砥石は、購入した際に付属していたゴムシートを下敷きにするか、何らかの砥石台を用いてが動かないようにします。

ただ、しっかり平面が出た後では、砥石の表面が滑らかになりすぎて刃物が研げません。そこで、ダイヤモンド砥石に金剛砂を盛って水を少しかけて同じように研ぎます。それを幾度か繰り返せば目詰まりした状態がなくなります。金剛砂は中目の#120前後かそれよりもう少し粗い#80を使用します。後は水をかけてタワシで洗い流します。

ダイヤモンド砥石も食器用洗剤とタワシで洗います。洗った後、しっかり水けを拭い去ってもそのままでは錆びてしまいます。それで、熱湯をダイヤモンド砥石にかけ、タオル等で拭けば余熱で水けを取り除けます。火傷には注意します。このように修正用にダイヤモンド砥石の粗いものがあればとても重宝します。これで、ビュランを研ぐ準備が出来ました。

上のようにオイルストーンの修正手順を述べましたが、最初からダイヤモンド砥石に金剛砂を盛って研ぐのも良いと思います。自身であれこれ試して良い方法をとるとよいと思います。

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