たかが挿し箱、されど挿し箱 1/7 [差し箱を作る]
1.側面の立ち上げと底面
曲げた側面を立ち上げて木工ボンドで固めました。この後底面を立ち上げて固定するのですが、その際に、重なりあう面の端をヘラで斜めに押さえます。そうすることで角が直角になります。
この挿し箱は箱を重ねるのではなく、一枚の段ボールシートを貼るように採寸しています。それで、挿し箱の内側周囲に、高さから段ボールシートの厚みを差し引いた支えを貼ります。ですから、今見えている隙間がその分狭くなります。また、挿しこみ口は蓋をしたときに綺麗にかぶさるように少し加工します。
段ボールシートの折り曲げについて
ここでは、厚さ5㎜の強度のある芯で作られた段ボールシートを用いています。今まで、ルレットあるいはカッターナイフで軽く切り込みを入れて曲げていましたが、幾ら切り込みを入れても、切り残っている中芯の波板はかなり強度があるので、どうしても曲げに手間取ります。
そこで、曲げたい所に同じようにカッターで切り込みを入れ、その後少し太めのヘラで押し広げて窪みを作り、更に細めのヘラで波板の中芯をしっかり押さえれば簡単に折り曲げることができます。太めのヘラは裁縫用のものを使用しています。かなり柔らかなプラスチックなので、木片を当てて使用しましたが、竹尺などでも良いと思います。また、細めのヘラは裏打ち用のものを使用しています。
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