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ビュラン研ぎ器の調整確認 1/2 [ビュラン研ぎ器]

ビュラン研ぎ器の微調整.jpg
ビュラン研ぎ器の調整

処分を決めていた研ぎ器の調整をしました。新しい真っすぐなビュランで研ぎ器の溝ナットが本体の中心になるようにします。しかし、溝は他のビュランで彫って作っています。それで、ナットの溝自体が真っすぐに、それも同じ深さで彫れているかが問題になります。それと、このナットの溝が本体の底に対してしっかり45°になっているかも問題です。

この研ぎ器は最初に型から作ったものですが、先に書いたようにはなっておらず、底面を削って位置関係を出しています。そのようにして作ったものなので、処分をするには忍びなく手元にとどめていました。それで、調整の確認をした次第です。

この研ぎ器を使って、今まで手で研いで使用したビュランは先から見て正四角形でない場合、バイスの口金に沿わして見ると、二辺が同じ長さでないことになります。しかし、使用していないバローベ (vallorbe) の真っすぐなビュランで調整してあるので、彫りには問題なく、ビュランの断面中央から真っすぐ彫りくずが立ち上がります。しかし、実際ビュラン研ぎ器を手にしたことのない人には、ここで述べていることがまったく理解できないと思います。

バローベ (vallorbe) グレーバー 彫刻刀 を購入して曲げ、最初からこの研ぎ器で研いで彫りに使用すると、とても良い状態を維持できると思います。ただ、以前にもこのメーカーのビュランについては述べましたが、工具鋼(WS) スクエア ビュランを曲げることは、他のメーカーのビュラン同様30°に曲げることができます。しかし、ハイス高速度鋼(HSS)は、そのようにはいきません。これについては過去のブログ記事をお読みください。ハイス高速度鋼(HSS)については、「特殊鋼の知識」の記事が良いと思います。アドレス、あるいは記事自体を保存されることをお勧めします。

ビュランは細密描写に拘らず、自由な線を引くと云うか、彫るのは楽しいと思います。また、他の技法と併用することで表現が大きく広がるはずです。


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