SSブログ

自作の作業台による銅板の切断 / A workbench for cutting copper plates for copperplate engraving production. [銅版画の道具と材料]

銅版画を制作するために自分で必要な大きさの銅板を切る必要があります。それには銅板切り(引っかき)などを使用します。あるいはアクリルカッターを加工して切り取ります。銅板の厚さにもよりますが、アクリルカッターはそのままでは無理です。

切断は銅板を押さえながらではなく、しっかり固定した状態で切り取ります。作家それぞれの方法があると思いますが、次の様な作業台があるととても重宝します。もし興味がありましたらご自身で作るとよいと思います。

1-a銅版切り作業台 切り取り線を引く.jpg
1.切り取り線を引く

2-a 銅板切り作業台 定規を当てて切り込む.jpg
2.定規を当てて切り込む

3-a 銅板切り作業台 向きを変えて切り込む.jpg
3.向きを変えて切り込む

4-a 銅板切り作業台 折り曲げる.jpg
4.折り曲げる

5-a 銅板切り作業台 数回曲げる.jpg
5.数回曲げる

6-a 銅板切り作業台 切断した銅板.jpg
6.切断した銅板

7-a銅版切り作業台 縦長に切断する.jpg
7.縦長に切断する

上の写真説明になります。作業台は銅板を切る専用のものです。他にプレートマーク製作専用の作業台もあります。それらを作った後で、二つを一つにした兼用の作業台を作りました。その兼用作業台は縦と横に向きを変えてそれぞれの用途に使います。下の写真がそれになります。

まず、必要な大きさの線を印ます。これは定規を用いて表裏に印ます。銅板に定規を当てる際に定規の裏に二カ所粘着のテープを貼っておくと定規の位置がずれません。ここではマスキングテープも使用しています。尚、写真では欠いた部分が小さかったので後でクランプを取り付けやすくするためで、兼用作業台のように広げています。

切り込みは表面1/3ずつ行えば折り曲げて切る際には数回で簡単に済みます。あるいはその銅板の自重で簡単に切り取ることができます。ある程度切り込んだら向きを変えて切り込みます。それは上部が切り込めないで残るので曲げる際に捩じれてしまうからです。このように表裏にしっかり切り込みます。銅板切を引くときはいっきに抑えこみながら行います。途中で止めると、次に引く際にそこで引っ掛かります。その場合は先ほどよりも切り込み角度を浅くとりながら行います。これは実際に経験すると理解できると思います。

しっかり切り込みが終えたなら、定規を貼り付けたまま作業台の縁に切り込み線を合わせて折り曲げます。簡単に切断できるはずです。この作業台では中型のプレス機には十分対応すると思います。先ほどにも述べましたが、兼用作業台なら一台で銅板の切り取りとプレートマーク製作ができます。

プレートマーク製作の前に切断面にやすりをかける必要がありますが、その際にも作業台を使用すればしっかり固定して作業ができます。尚、作業台はFクランプで作業机に止めて使用します。今はこの作業台が使いやすいと思っています。

8-a兼用作業台 切断.jpg
8.兼用作業台を切断に使用する

9-a兼用作業台プレートマーク.jpg
9.兼用作業台をプレートマーク製作に使用する

兼用作業台製作については下記を参考にしてください。
銅板切断及びプレートマーク用兼用作業台(pdf 4頁)
兼用作業台を作る / 三六判をカットする(pdf 1頁)

銅板きりと加工したアクリルカッターの替え刃.jpg
銅板切りと替え刃を加工したアクリルカッター

アクリルカッターの替刃加工についてはブログ及び次の動画をご覧ください。
アクリルカッターの刃先角度を30°に加工 / 前半
アクリルカッターの刃先角度を30°に加工 / 後半
インタリオ ブログ記事「銅板切りとアクリルカッター 1」の補筆として

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。