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アクリルカッターの替え刃の加工、銅板を切るということ [銅版画の道具と材料]

6 アクリルカッターの替え刃を加工する.jpg
銅板を切るということ

ダイヤモンド刃物研ぎ機、リューターが無い場合は、円形オイルストーンで刃先のV字の部分、ダイヤモンドヤスリで刃先角度30°に削り落とします。角度はダイヤモンドヤスリの四角形のもので粗削りし、平らなものに変えて整えます。しっかりバイスに挟んで行えば左程時間はかかりません。写真はそのようにして削ったものになります。
※ オイルストーンは黒い層の粗砥で研ぐ。また、ダイヤモンド砥石があれば#400で研ぐと
  簡単に削り落とすことが出来る。

ダイヤモンド刃物研ぎ機、リューターを使うのは手元にあるのと簡単に済ますことが出来るからです。しかし、先に述べたように円形のオイルストーン、小さなダイヤモンドヤスリ、そして適当なバイスがあればアクリルカッターの替え刃の加工刃はできます。手で加工する方が慣れない機械を使うよりも良いと思います。

このようにアクリルカッターの替え刃の加工を試してみるのも面白いと思います。もしうまくいかなければ別の方法を考えればよいだけです。結局、これは市販の銅板切り(引っかき)の研ぎも同じなので、こうして加工できるということは、銅板切りでも切断できると云うことです。ただ、銅板切りは刃先の厚みなどがあったりするので、刃先全体が一定の厚さのアクリルカッターについて述べた次第です。

要は、銅板切りの研ぎ、刃物の研ぎを理解しているかどうかだと思います。銅版画を始めたころはそれが理解できずにむやみに研いでしまいかなり小さくなってしまいました。しかし捨てずに残しています。使用することはありませんが、そのように小さくなったものでも銅板を切ることが出来ます。

技法書やネットの記事では銅板の切断を難しいように述べられていますが、簡単なことです。一人で制作を始めたり、工房や施設を利用できない人なら最初に身に付けると良いと思います。学校などでは設備が整っていますが、いざ一人になれば一から始めなければなりません。

練習としてビュランで彫ることもそうですが、銅板を切ること自体楽しいことだと思います。

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