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曲げたビュランの試し彫り / 動画 [動画]

ビュランの試し彫り 動画タイトル.jpg
曲げたビュランの試し彫り / You Tube

バローベ( vallorbe)の真っ直ぐなビュランを曲げた試し彫りの動画 (You Tube)です。使用しているビュランはスイス製の次のものになります。
バローベ vallorbe WS(工具鋼)スクエア (1.5㎜)
バローベ vallorbe HSS(ハイス高速度鋼)スクエア (2.25㎜)

銅板は耐水研磨紙#1500を軽くかけ、反射を防ぐ為に曇らせています。少し長めに仕立てたので、少し扱い難い感じがしますが、刃は良く切れます。このバローべ製のビュランを幾本かそろえれば、銅版画制作には事足りると思います。ですので、切れの悪いアメリカ製のビュランから解放され、気持ちよく彫ることが出来ると思います。

動画では、ビュラン刃先の断面中央から、彫り屑が真っすぐに立ち上がっているのが見て取れます。尚、研ぎ器を用いて研いでいます。良い刃物は、それなりの精度の高い研ぎが必要だと思います。研ぎ仕上げには、フィルム研磨紙#6000を用いています。尚、このバローべ製のビュランは側面を研いで刃に仕上げる必要はありません。側面を研ぐのは、断面を研いだ際の刃返りを取り除くときだけです。

ビュランは、それのみで制作するのはもちろんですが、エッチングでの加筆、修正に用います。また、他の技法での併用にも良く切れるビュランは重宝します。

真っすぐなビュランを曲げての仕立てや、研ぎについて何度もこのブログで纏めましたが、自身で工夫して扱いやすいように考えるのも楽しいと思います。何もしなければ、ただ時間が過ぎていくだけです。もし、自身で曲げることが出来なければ、学生なら学校で、あるいは工房で曲げてもらうとよいと思います。まったく一人でなさっていれば、刃物の専門店などに問い合わせるのも手だと思います。 


※ 銅板の反射止めに#1500の耐水研磨紙を用いていますが、制作においては、#2000の耐水研磨紙の方が良いと思います。鏡面に磨いた銅版を曇らせているので、再度金属磨き液等で磨き直すと鏡面に戻ります。ここでは、強く曇らせるために#1500の耐水研磨紙を使用しています。

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