普段使いのビュラン研ぎにおける砥石 [ビュラン研ぎ器]
普段使いのビュラン研ぎにおける砥石
今までブログ、技法書での研ぎ説明としてずい分同じような写真を撮ってきました。ビュラン研ぎ器が手元にあるなら、この画像のような砥石を用いての研ぎを推奨します。ただ、アーカンサス仕上げ砥石がない場合は、研磨フィルムシート#4000で研ぎ終えても十分です。その場合はそれで刃返りを取り除きます。尚、手による研ぎではダイヤモンド砥石は使用しません。
1.ダイヤモンド砥石#1000
2.耐水研磨紙#2000
3.研磨フィルムシート#4000
4.アーカンサス仕上げ砥石#6000
手元にアーカンサス仕上げ砥石があるのでそれを使用します。ですので、刃返りはこのアーカンサス仕上げ砥石で取り除きます。これは、2、3度断面と側面を交互に研げばよいと思います。そして、ビュラン研ぎ器もせっかくあるのですから、使わない手はありません。
画像にあるビュランは、ハイス高速度鋼(HSS)を30°に曲げたものです。このビュランについては何度も書いていますが、いつものように熱して曲げることはできません。初めてでは無理だと思います。これについてはブログ内の記事をお読みください。それから太く見えるものはビュランではなく、彫りくずを切り取る三角トリマーです。私はスクレーパーの代わりに使用しています。その他にお気に入りのビュランはここにはありませんが、昔購入したドイツ製のビュランです。
銅版画制作においては、余程のことがない限り多くの種類のビュランは必要なく、実際の制作においてそれは自ずと決まると思います。それで、手でビュランを研ぐならよく使う同じものを2、3本ずつ揃えれば良いと思います。初めのころは何もわからず、多くのビュランを求めがちですが、私が持っているビュランにも使用しないものが大半です。それは使用するしないにかかわらず、あれこれ購入して自身が納得するしかありません。
同じ事ばかり書いていますが、自身で楽しむことです。先ずはやってみることです。それしか上達方法はありません。
タグ:制作における砥石について
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