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私の差し箱の作り方 10/11 [差し箱を作る]

私の差し箱の作り方 10.jpg
差し箱の完成

水張りテープは各陵及び差し込み口の周囲、そして差し込む蓋になる辺にも水張りテープを貼ります。そのように外周全体にに貼ります。また、差し込み蓋の内側にも貼ります。文化鋲の打ち止めた鋲にも貼っておきます。この挿し箱には黒色の水張りテープを使用しました。

差し箱製作における考察
一年ほど前から差し箱を作ってきましたが、段ボールシートを折り曲げるにあたって色々試した結果、今回のようにカットチゼルを用いた方法が良いと改めて思いました。曲げる際に、カッターナイフなどで少し切り目を入れて行うやり方では、段ボールシートの中芯である波型ボール紙を切り込むだけで綺麗に、それも簡単に折り曲げることは無理です。それは波型ボール紙の形状の為です。ですから、この波型の形状を圧をかけて潰す必要があります。

刃先がV字になっているカットチゼルで打ち刻むことは理にかなって中芯を簡単に潰すことが出来ます。それによって小さな力で曲げることが出来ます。これは身の回りにある段ボール箱と同じです。他にも良い方法があると思いますが、5㎜のそれも中芯が硬い段ボールシートで差し箱を作るにはカットチゼルを用いる方が良いと思っています。

また、購入した額に付いているかぶせ箱から差し箱を作るには、多くのかぶせ箱の段ボールシートは薄過ぎると思います。同じ作るなら、しっかりしたものを作るべきです。それから、差し箱の大きさを決めるには、額の実寸から横、縦、そして深さに幾ら足せばよいかは、少し作れば分かるはずです。それは黄袋の大きさを決めるのも同じです。

余談ですが、差し箱に黄袋に入れて収納する際に、文化鋲を付けている面(画像の面)を裏とするなら、作品の画面はその向きにして入れます。差し箱は普通立てて置きますが、もし平重ねにした場合は表の面を上にすると思います。不注意によりその状態で何かを落下した場合、作品の損傷を防ぐことができます。


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