SSブログ

ビュラン研ぎ器の調整確認 2/2 [ビュラン研ぎ器]

ビュラン研ぎ器の調整 2.jpg
ビュラン研ぎ器の調整 2

まだ手元には研ぎ器が残っているので、少しずつ調整しています。真っすぐなビュランを研ぎ器に差し込んで設定して、ダイヤモンド刃物研ぎ機で粗削りをします。その研ぎ角度で状態を確認します。

手前にある研ぎ器は、これから調整するものです。そしてその上にあるビュランは、バローベ (vallorbe) 工具鋼(WS) スクエア ビュランを曲げて、アメリカ製の柄に挿げ替えたものになります。このように曲げたビュランを使うと、切れ味の悪いアメリカ製のビュランは使用するのが煩わしくなります。それから、上部にあるのはビュランではなく、彫りくずを切り取るための三角トリマーです。

真っすぐなビュランを使用すると思うように長い線を彫ることが出来ません。来年には新しい紙幣が発行されます。その紙幣を彫る道具のビュランは、洋ナシを半分に切った様なずんぐりした形です。そのために使われているビュランも真っすぐです。また、刃先の断面の角度も45°だけではなく、他の角度のものも使用します。ですから、息の長い線及び太い線を彫るには適していません。極端な云い方をすれば、点描に近い彫りです。

こうして調整している研ぎ器は、再度販売をと思っています。そのためには、刃先の出を見るアクリル台、そして砥石の上に置くアクリル台が必要です。今はそのアクリル台が不足しているのですぐにではなく、もう少し先になると思います。その時はここでお知らせいたします。興味がありましたら手にしてください。


コメント(0) 
共通テーマ:アート