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お気に入りの木版画作品と差し箱 [私のお気に入り]

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お気に入りの木版画作品とその差し箱 / 高橋 脩「白い樹」

このブログにて「お気に入り作品の差し箱を作る」として記事を書きましたが、その額装が気になっていました。それで、先日古い酸性紙のマットを新しく中性紙に交換しました。画像はその作品と自作の差し箱、そしてウコン染め生地を用いた黄袋です。差し箱の製作については半年ほどかけて試行錯誤しましたが、私なりの製作方法が良いと思っています。その製作におけるブログ記事はまとまりのないものなので、いつか整理したいと思っています。

作品は木版画です。作者は高橋脩(たかはし おさむ)氏です。10年ほど前にリサイクル店にて購入しました。額共で3.000円でした。その店の二階への階段を上がっていくと見覚えのある作品に気が付きました。実はこの作品は、かなり前に版画専門の画廊で買ったことがあり、その後譲ってほしいという方に手放したものでした。

銅版画を始める前に木版画を少しかじったことがありました。急に絵が描きたくなり賀状の延長で始めました。そのころ前触れもなしに作者の所に伺ったことがあります。しかし、私には木版画ではなく、ただ絵を、それもスケッチがしたかったこともあって、自ずと木版画の制作はしなくなりました。

その後は数年同じ場所に出かけて写生をしていたのですが、そのスケッチを見た方からはよくエッチング制作を勧められました。そして、その中の一人からは自身が使用していたプレス機を頂きました。しかし、銅版画にはあまり気乗りしなかったこともあって、そのプレス機は処分しました。その後もプレス機の話があって仕方なく銅版画を始めることになり、今に至っています。しかし、作品を作ることよりも道具を作ることに多くの時間を費やしてきました。

お気に入りの木版画作品の話から、銅版画を始めるきっかけの話になってしまいました。

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