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プレス機の移動 [版画関連]

プレス機の移動.jpg
プレス機の移動

久しぶりに部屋の整理をしました。と云っても狭い部屋ですので、代り映えがしません。プレス機を使用するにはベッドプレートの左右の振りが必要になります。中型のプレス機でさえ、場所を取ります。使用する際には必要なプレス機ですが、普段使わないときは少し厄介物です。尚、プレス機の台に付いているキャスターは強度のあるものに交換しています。また、自身でキャスターの横4カ所にアジャスターを取り付けています。キャスターだけではハンドルを回転させると動くからです。

使用する際には、ベッドプレートの左右にあるものを片づけてからになります。印刷をする場合は、最低でもインキ練り台、インキを詰めるウォーマー台、そして銅版のインキを拭き取る台が必要です。その他には、湿した印刷用紙を寝かして置く台、カルトンと吸い取り紙で乾燥さすならその台も必要です。しかし、狭いなりに、何とかなるものです。


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スケッチ、版画作品保存の紙ばさみ [版画関連]

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1.スケッチ、版画作品の紙ばさみ

作品用のラベル印刷.jpg
2.作品用紙ばさみのラベル印刷とその型紙

保存用紙ばさみとその作品.jpg
3.保存用紙ばさみとその作品

1.スケッチ及び版画作品は枚数が増えれば整理して保存します。また、それらを手放す際には作品のままではなく、何かで保護して折れたりしない様にすることも必要です。

最初は単に白段ボール紙を二つ折りにして空き瓶で強く押さえて折くせを付けます。そして、内側の折り目の片側に5㎜幅の両面テープを貼り、そこに中性紙を貼ります。そして作品よりも一回り大きく切り取り、その切り口の角を専用の鋏で丸く切り落とします。しかし、それでは白段ボール紙の折り曲げ部分が紙折れしたり、二つ折りにした際に膨らんで綺麗に重なりません。それを回避するためにあらかじめ作品よりも大きめに切り取って、まず内側を製本テープでつなぎます。その後折り重ねて切断面にも製本テープを均等の幅で貼ります。この状態ではかなり余裕のある大きさです。それを作品よりも10㎜程大きめに切り取り、角を丸めます。また、一つの作品だけではなく、十数枚の作品なら切り取った紙の間に厚さ分の細く切り取って一緒に貼ります。

2.作品管理にどの作品か識別できるようにします。その為に、紙ばさみを開けてどの作品か一々確認をしなければならないので、ラベルを貼るか作品名を記入しておきます。版画作品の場合はタックシールに印刷してトンボにより切り、これも四隅を丸く落としてから貼ります。その後作品名、制作年、印刷年、技法、作品サイズ、シートサイズ、印刷用紙、エディション、そして自筆にてサインをします。また、作品の行き先をノート等に記入しておけばエディションの重複も避けられます。幾枚も紙ばさみを作るなら型紙を作便利です。それにラベルを貼るための位置を見る型紙があれば同じ位置に貼ることが出来ます。更に作品を送る場合は、しっかりした段ボール紙で同じように作品を挟むものを作ります。

ラベル印刷は先程のデータを明記するだけでも良いのですが、作品のイメージ画を印刷して貼ると一段と整理しやすくなります。

3.作品は自身で大切にします。このように紙ばさみに挟んだ状態で更にマップケースで保存します。今は中古のマップケースが安価で入手できると思います。時どき取り出して自身で楽しんだり、額装して飾るのも良いと思います。そのようにして時々風通しをします。何れ身の回りにあるもの、そして自身もどのみちゴミになるとしても、せめて生きている間は楽しみたいものです。

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このところのアクセスで多いのは [版画関連]

ビュラン研ぎ器、銅板切り、兼用作業台.jpg
1.ビュラン研ぎ器、銅板切り、兼用作業台 / 450×500×48㎜(12㎜厚の合板使用)

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2.兼用作業台の裏側

兼用作業台をプレートマーク作製用として.jpg
3.兼用作業台をプレートマーク作製用として

このところのアクセスで多いのはビュラン関係と銅版の準備、それも銅板の切り取りです。

ビュランについて
ビュランに関してはもうさんざん述べたと思っています。そのビュランは研ぎがすべてです。私の考案した研ぎ器での研ぎは誰でも使いこなせると思っています。そして、この研ぎは毎回同じに研ぐことが出来ます。研ぐ度に研ぎが変われば意味がありません。同じようにではなく、毎回同じに研ぐことが出来ると云うことです。

また、器具を使わず手での研ぎでも同じです。慣れれば毎回同じに研ぐことが出来ると思っています。むやみに研いで、たまに上手く研ぐことが出来てもそれでは仕事になりません。この手での研ぎにはドリルストッパーを使用します。これを用いて、私の述べているように研ぐと必ずしっかり研ぐことが出来るはずです。そして、研ぎ器での研ぎ、手による研ぎにおいて銅板を彫った際には彫りくずがビュランの先端中央から真っすぐ立ち上がります。


銅板の切断について
それから、銅板を切る記事についても多く読まれていますが、多分私が述べているような作業台を作って切り取っている人はいないと思います。ある程度の大きさで一度作ればその先重宝するはずです。銅版画に使用する大きさなら代書問わず一辺を切るには数分で行えます。
切り取りに使用する銅板切りとアクリルカッターの切り刃を加工したものについて述べていますが、アクリルカッターの替刃を加工する人もいないと思います。ただそのような替刃式のものがあればとの思いで説明しました。普通には銅板切りで切り取れば良いと思います。何れの場合も刃先角度をしっかり出すことです。そして切り取る際のその刃先角度を正しく取ることです。また、切り込めなかった部分もしっかりひっかくことです。

銅板切断、プレートマーク作製用兼用作業台について
それを用いることによって銅板を切ることも、切り取った銅板の縁を削り取ってプレートマークを作ることもできます。

もし興味がありましたら、このブログ及び技法書をお読みください。一度試す価値をあると自負しています。もしそれらが気に入らなければ、自身で工夫することです。何事もやって見ないと分かりません。そうでなければ、ただ時間だけが過ぎていきます。何か良い方法が必ずあるはずです。尚、兼用作業台の大きさは、450×500×48㎜(12㎜厚の合板を使用)です。自身のプレス機に合わせて作ると、この先の制作には重宝します。この兼用作業台の詳細な作り方及び使用については、「銅版画制作における備忘録」を参照してください。


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顔料とインキの見本 [版画関連]

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1 顔料によるインキ見本

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2 インキと顔料

上の画像のインキ見本は、かなり前にも記事にしたことがあります。再度写真を撮り直して掲載しています。古い記事は下記のリンクになります。また、それらを印刷したものと原版のリンクを張っておきます。尚、顔料とインキの見本の額の大きさは、544×726㎜です。額購入時のかぶせ箱に長く入れていますが、かなり傷んでいます。額を購入した際には、やはり差し箱に交換する方が良いと思います。

顔料によるインキ見本(2020-03-27の記事)
インキと顔料(2020.03.30の記事)
各種インキの印刷とその原版(2020.03.31の記事)


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防錆紙に包んだ銅版の経年変化について [版画関連]

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防錆紙に包んだ銅版の経年変化について

以前、「原版の保存」と題した記事を投稿しましたが、その経年変化についての関連記事です。整理をしていて長く保存した状態の腐蝕見本、それにドライポイントによる風景習作を挙げて見ました。腐蝕見本は、銅版画を始めた頃季節による、濃度の異なる腐蝕液で作った版です。そして普段からスケッチをしていた一枚からドライポイントによる夕陽風景の習作です。

何れも30数年前のものですが、防錆紙から出して見ると、まったくと言って良いほど経年劣化は見られませんでした。他の適当な紙に包んでいたいた物は、錆びは出ていませんが赤褐色に変色していました。また、スケッチ保存用の中性紙に包んでいたものも、見た目大丈夫な気がします。今からでは遅いのですが、幾つかの紙で実験をすればよかったと思います。それから、この防錆紙ですが、ネットで見ると金属によっては使用するものが異なるようです。


下記のpdfは、ダウンロードにて転載等自由に使用可能です
※ 改定4版  銅版画技法 pdf 160頁 / 45.6MB
※ ビュラン研ぎと扱い方 pdf 85頁 / 24.6 MB
※ 銅版画制作における備忘録 pdf 78頁 / 29.0MB
※ 別ブログ / drawing(写生)- 視て描く -
※ YouTube intaglio0408

※ビュラン研ぎ器販売カタログ
※(旧ビュラン研ぎ器等の販売カタログ / 参考)
(旧カタログからご注文できるものもあります。お問い合わせはカタログ末尾をご覧ください)



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