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差し箱製作におけるあれこれ 3/4 [差し箱を作る]

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3.試しに実際に曲げた状態

画像は切り落とした段ボールシートを曲げた状態になります。軽い力で簡単に曲がり、歪んだり中折れしたりしません。そして、90度以上に曲がるので、差し箱を作るには十分な角度です。このように綺麗に曲げることが出来るのは、中芯がカットチゼル(タガネ)で圧縮されるからだと思います。カッターナイフで切り込みを入れるだけでは、しっかり曲げることが出来ず、ヘラを使って押し広げていました。作業手数が減り、その上綺麗に曲げることが出来るのは我ながら素晴らしいと思います。

沢山の差し箱をつくるなら、何らかの方法で圧をかければ良いと思いますが、差し箱作りを生業にするのではないので、これで十分かと思います。今まで手間取って曲げたのが嘘のようです。尚、作業は銅板切断用の作業台を裏返して使用しています。要は、段ボールシートをしっかり固定して行えばよいだけです。誰にでもできます。

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差し箱製作におけるあれこれ 2/4 [差し箱を作る]

挿し箱製作あれこれ 2.jpg
2.カットチゼルで線を印す

試しに段ボールシートの切り落としを使って、カットチゼル(タガネ)を用いて印した線に沿って玄能で打ちます。スチール定規でも良いのですが、ここでは、少し厚みのあるベニヤ板の端材を用いています。軽く一度打ち、筋を付けたら再度強めに打ちます。それでも段ボールシートに穴は開きません。打つときは奥から手前に滑らしながら打ちますが、自然とそのようになります。こうして打ってできた線を端材木片の定規を外して曲げます。嘘みたいに簡単に曲げることが出来ます。これは、段ボールシートの縦横だけでなく、斜めなどに折り曲げることが出来ます。

画像ではクランプで止めていますが、実際に差し箱を作るにはこれよりも大きな段ボールシートを用いるので、もっと幅の広いベニヤ板を重ねてそこに重しをすれば、それだけで固定することが出来るかも知れまん。差し箱を作るには真っすぐな線だけなので、難しくはありません。

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挿し箱製作におけるあれこれ 1/4 [差し箱を作る]

挿し箱製作あれこれ 1.jpg
1.段ボールシートの折り曲げ道具、工具

昨年から挿し箱を製作してきましたが、それらについて述べたブログ記事は一貫性がありません。手探りで作りながら書いているからです。その挿し箱製作で重要なのは、箱の形を切り出した後の段ボールシートの折り曲げです。それさえできれば、出来上がったのも同然です。箱の貼り合わせ、あるいは段ボールシートの重ね貼りなど作り方によっては違いますが、それは問題ではありません。また、組み立てた後の水張りテープを貼るのも難しくはありません。そして、文化鋲を取り付けるのは慣れです。

画像は段ボールシートの折り曲げで今まで使用したもの、また最近気になって求めた道具、そして最適なものと思う工具です。最初にルレットですが、これは裁縫で使用するものを挿し箱製作に転用しました。これは点による刻みになります。薄い段ボールシートなら使用可能ですが、厚いもの、硬いものでは折り曲げにくいです。もう一つ大きなものは、点刻ではなく、破線による刻み入れが出来ます。これは段ボールシートでの立体工作用に作られたもののようです。私が挿し箱製作で使用する5㎜厚の芯の硬い段ボールシートでは、やはり曲げ難いです。それなら、カッターナイフで軽く切り込みを入れて曲げる方が良いと思います。そして、一見挿し箱製作としては不向きと云うか、用途が全く違うカットチゼルです。先日、ふと思って試しに使用してみたところ、段ボールシートを折り曲げて挿し箱をつくるには、最適な道具のように思います。簡単に何の抵抗もなく一度で曲げることが出来ます。この工具を見て、説明を読まれて怪訝に思われると思いますが、これは試して見る価値はあります。

画像の工具カットチゼル(タガネ)は、 90㎜幅です。それで段ボールシートを曲げる際に圧をかけて線を刻印すれば、市販の段ボール箱のように簡単に折り曲げられるのではと思い、試しに使用してみました。ただ、段ボールシートは柔らかいので玄能で叩くと角が沈みます。それで、カットチゼルの両端の角を鉄ヤスリで落として丸め、更に布ヤスリで滑らかにしておきます。こうすることで、段ボールシートに喰いこみません。

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