差し箱製作における最終的な形 17 [差し箱を作る]
同じ額用の差し箱とかぶせ箱
額を入れ替えるために作った差し箱と元から付いていたかぶせ箱です。高さは違いますが、ほゞ同じ大きさで差し箱が出来ました。今回作った額と同じ大きさの額が後二つあります。それで、この後ついでに作るつもりです。
一年以上にわたって差し箱を作ってきました。スタンダードな作り方の差し箱も良いのですが、私個人としてはこのようにして作るのが良いように思います。今回作ったデータを整理することで、額を収めた際のクリアランスがどのくらいあれば良いのかが分かります。
タグ:#差し箱とかぶせ箱
差し箱製作における最終的な形 16 [差し箱を作る]
差し箱の完成
水張りテープを貼り終え、差し込み蓋に文化鋲を取り付けました。これで、差し箱の完成です。逐一写真を撮り説明しましたが、実際の製作の流れは単純です。時間も然程かかりません。けれど、少し慣れる必要があります。
文化鋲は玄能で打ちつけて留めるのですが、画像のようにマスキングテープでプラスチックと鋲を固定しておきます。そうすることでプラスチックの中心に鋲を綺麗に打つことが出来ます。また、そのようにして打つことで、鋲がぐらつかず綺麗に開きます。玄能は平らな面で先に軽く打って開かせます。その後少し強く打てば綺麗に開きます。そして、玄能の丸い面でしっかり打つと鋲が平たくなります。その打ち付けた鋲には、黄袋の出し入れの保護と、見栄えから同じ水張りテープを円形に切り抜いて貼ります。また、タコ糸は結び目に少し木工ボンドを塗っておくと緩みません。
タグ:#差し箱とかぶせ箱
差し箱製作における最終的な形 15 [差し箱を作る]
水張りテープを貼る
水張りテープを少し長めに切り、スポンジで水気を与えます。最初の印しに合わせ、端を浮かせながら持ち、各印に合わせて貼っていきす。両端に残った部分は、和ばさみで切り込んで貼ります。普通の鋏では、糊が鋏にくっ付き細かい作業には不向きです。他の各陵を順次貼り、そして差し込み口、差し込み蓋の周囲を貼ります。それを終えて、文化鋲を取り付ければ差し箱の仕上がりです。
タグ:水張りテープを貼る
差し箱製作における最終的な形 14 [差し箱を作る]
差し箱製作における最終的な形 13 [差し箱を作る]
水張りテープ及びそれを貼るための道具
差し箱を組み立てたなら、各陵、谷折り、そして差し込み口及び差し込む蓋の周囲にも水張りテープを貼ります。ここでは、25㎜幅の灰色の水張りテープを選択しました。
水張りテープを貼るには目見当で行っても良いのですが、せっかくですので水張りテープの半分を振り分けて貼ることにします。それには、刃を抜き取った毛引きで数ヶ所印を付け、それに合わせて貼ると、均等に水張りテープを半分ずつ貼ることが出来ます。また、その毛引きは使い勝手の良いように丸みを付けたり、柄を短くしています。それが使えない部分には、小さなストッパー付き定規を用います。
水を含ませた水張りテープを貼り、両端の切り取り、または形に添わせて切り取るには、普通の鋏ではなく和ばさみを用いることで、粘着を気にすることなく切り取ることが出来ます。水張りテープの糊面に水気がない部分は、面相筆で水を含ませます。始末で糊が付いていない部分にはステック糊を使います。そして、指で押さえられない個所はヘラを用いて押さえます。
差し箱製作における最終的な形 12 [差し箱を作る]
差し箱製作における最終的な形 11 [差し箱を作る]
段ボールシートを貼る準備
段ボールシートを木工ボンドで接着します。その前に段ボールシートに文化鋲を玄能で打ちつけて留めておきます。プラスチックの中心の鋲がずれるなら、打つ前にマスキングテープで留めておきます。然程気にならないなら、単に打ち付けて留めます。鋲は軽く叩いて開き、その後真っすぐしっかり打ち付けます。そのままでは額を入れた黄袋を出し入れする際に引っかかったり、傷つくのを避けるために、圧着した鋲を水張りテープで被います。ここでは、この後使用する同じ色の水張りテープを円形カッターで切り取って貼っています。また、開閉の差し込み蓋を考慮して、文化鋲を打ち留めた内側上部を15~20㎜程ヘラで凹ませます。
タグ:文化鋲を留める
差し箱製作における最終的な形 10 [差し箱を作る]
差し箱製作における最終的な形 9 [差し箱を作る]
差し箱を作り直す
ここで述べながら作ってきた差し箱がどうしても気に入らず、作り変えました。幅、高さを縮めました。この後、同じものを2箱作るのでそのようにしました。
差し箱作りもそうですが、何かを工作するには作ること自体は簡単です。その前の寸法を決めるるのに時間を要します。ここで作り直した差し箱の片面は、さほど時間が掛からず短時間で出来ました。そして、作り直すことで、額の大きさに対して、どのくらいのクリアランスを採ればよいか分かります。この先それをもとにして、大きさの異なる差し箱も同じように作ることが出来ます。ですから、作り直すことは無駄ではありません。差し箱が仕上がってから作る黄袋にも同じことが言えます。
タグ:差し箱を作り直す
差し箱製作における最終的な形 8 [差し箱を作る]
差し箱製作における最終的な形 7 [差し箱を作る]
木工ボンド固定して形にする
谷折りにした段ボールシートを、木工ボンドで固定します。今までの製作ではアングル鋼を用いていましたが、角材に変えています。その角材を先に作業台に固定しおきます。そして、展開した状態で、谷折りの線に沿って木工ボンドを塗り、折り曲げて立ち上げた背を角材にそわせて直角を出します。尚、動かない様に適当な重しをします。再度直角を確かめて、直角が出ていない場合は、角材と段ボールシートの間に厚紙などを差し込んで微調整します。小さなスコヤがあると便利です。この後、他の二辺も立ち上げて固定します。
タグ:谷折りにして接着固定する
差し箱製作における最終的な形 6 [差し箱を作る]
谷折りにして額を置いて見る
カットチゼルで打刻をしたので、収まり具合を見るために額を置いて見ました。両サイドを5㎜ずつ、後10㎜狭めても良かった気がします。もし狭めるなら、箱の状態にしてからも両サイドに細長い段ボールシートを貼って狭めることもできます。取り敢えず、このまま進めることにします。
タグ:額を収めた状態を見る
差し箱製作における最終的な形 5 [差し箱を作る]
ヘラでの凹み線をカットチゼルで打刻
カットチゼルでヘラによる凹み線を打刻します。一度に強く打つのではなく、数回に分けて玄能で打ちます。ここで使用しているカットチゼルの幅は90㎜です。刃の両端の角は、打ち付けた際に沈みこまないように丸めてあります。
当て木を止める際に、カットチゼルの刃先をヘラで凹ませた線に当てて、微調整しながら固定します。これはカットチゼルの刃先の厚さを考慮してのことです。尚、カットチゼルを当てて打つのはこの内側になる面だけで、裏面のヘラで凹ませた蓋の部分はそのままにしておきます。
タグ:カットチゼルでの打刻
差し箱製作における最終的な形 4 [差し箱を作る]
折り曲げ線をヘラで卦書く
裏面の蓋にあたる箇所も卦書く
カットチゼルで打刻する為に、前もってヘラで凹ませておきます。このように準備しておくと、その打刻を容易に行うことが出来ます。箱にするために凹ませますが、裏面の蓋にあたる印線にもヘラで凹ませておきます。こうすることで、蓋の開閉に遊びが出来、黄袋に収めた額の出し入れがし易くなります。尚、この裏面は、ヘラで凹ませんるだけで十分で、打刻はしません。また、ヘラで徐々に圧をかけて凹ませますが、力余って表面を突き破っても問題ありません。また、そのような事になるのであれば、もう少し厚みのあるヘラを用います。
ここで、ヘラで凹ませて、段ボールシートの中芯の波板をカットチゼルで打刻するのは、それを圧で潰す為です。ですので、折り曲げて谷折りにするには、両手で軽く曲げるだけで十分です。カッターナイフで切り込みを入れるだけでは、このように曲げることはできません。それに谷折りが綺麗に仕上がりません。
タグ:印した線をヘラで卦書く
差し箱製作における最終的な形 3 [差し箱を作る]
印した線にヘラで凹みを付ける
印した線に数回に分けてヘラで凹み線を作ります。その際にここでは12㎜のベニヤ合板の端材を当て木にしています。最初は、当て木をクランプで軽く留め、ヘラの厚みを考慮して木槌で微調整して動かないように固定します。また、段ボールシートは重しで固定しておきます。
ここで使用している作業台は、銅板を切ったり、プレトーマークを作る際のものを逆にして使用しています。もっと大きなものなら、それ相応の差し箱を作ることが出来ると思います。また、大きな銅板を切ったりする際にも便利だ°と思いますが、使用するプレス機の大きさが限られているなら、差し箱製作だけのものでも良いと思います。私自身思案中です。
差し箱製作における最終的な形 2 [差し箱を作る]
段ボールシートを必要な大きさに切り出す
段ボールシートから差し箱に必要な大きさを切り出します。先ず、その寸法を印した際に、線を引くにはスチール定規ではなく竹尺を用いると、印した線際にに合わす際にスチール定規では光が反射して見にくいのですが、竹尺ならそのような事はありません。また、竹尺は節の辺りで湾曲していることもあって、押さえると竹尺自体が動きません。
切り取るにはプラスチック定規、あるいは普通のスチール定規では、安定してカッターナイフの刃を段ボールシートに入れることはできません。画像にあるようなある程度重さのある、それも手を保護する為に特化したカッティング定規があれば重宝します。正確に切り込まれた形から仕上がった差し箱は、しっかりした強度のある、美しい仕上がりになります。
この後、印した線にヘラを当てて凹みを作ります。その印した凹みにカットチゼルで打刻します。
差し箱製作における最終的な形 1 [差し箱を作る]
色顔料見本額の差し箱をつくる
ずい分前に作った色顔料の見本額用の差し箱を作ります。額を購入した際にはこのようなかぶせ箱が付いてきます。額装を前にして寸法を採っても良いのですが、このようにかぶせ箱に入れた状態で、段ボールシートから切り出す寸法を決める方がイメージし易いと思います。使用する段ボールシートはか中芯が硬めの5㎜厚を用います。3㎜、4㎜よりもしっかりした差し箱になります。ただ、切り込みを入れて折り曲げるには、曲げ難いかも知れません。ですので、ここでもカットチゼルを使用します。
因みに、この色顔料はグラフィックケミカル社製です。かなり以前に個人輸入をしたものです。この他に黒色顔料、インキ等の見本を作っています。それらを作って見ると、顔料や色による性質の違いが何となく解ってきます。原版はメゾチント版を作り、半年かけて印刷しました。尚、原版はメッキを施してあります。二十年以上かぶせ箱に入れた状態で、蓋を開けることなくしまっていたものを、差し箱に入れ替えます。
久しぶりのカキフライ [STAUB]
カキフライを揚げる時に
久しぶりにカキフライを作った。自身にとってこれと云った作り方が無いので、YouTube及び料理本を見ては作っています。今回作ったカキフライ、YouTubeを見て作ったのですが、その作り方がすんなり入ってきて気に入った作り方だと思いました。
沢山の調理方法がネットにはありますが、その中から自身にあったものを見つけ出すのは難しいと思います。ネットにアップされた調理方法は、実際にアップされた方もその後で、こう作り直したいと思うことがあると思います。調理は実験だと云われることもあります。もしそれなら訂正したいこと、書き直したいこと、そしてYouTube動画なら撮り直したいこともあると思います。
カキフライを揚げる際に、しっかり下ごしらえが出来ていないで油跳ねがあった場合、鍋の上に厚手のキッチンペーパーを被せるのも一つの方法だと思います。これはIHコンロを使用している場合に出来ることです。
銅版画の技法書等にも、上に書いたことが云えると思います。本当にそうだろうかと思うことがあります。私が書いているこのブログ、そして技法書らしきものをpdfとして載せていますが、それにも言えると思います。やはり自身で考えながら何事もやって見ることだと思います。
タグ:カキフライを作る
ユージン・オーマンディ/ザ・コロンビア・レガシー(120CD) [私のお気に入り]
ユージン・オーマンディ/ザ・コロンビア・レガシー(120CD)
始めて大型ボックスを買った。ユージン・オーマンディ/ザ・コロンビア・レガシー(120CD / 152曲が世界初CD化)です。これは、1944年代の古いものもありますが、主に1950年代を中心に録音されたものです。ですので、録音は当然モノラル録音です。オーケストラはフィラデルフィア管弦楽団です。彼はアメリカ生まれではなく、ブダペストのようです。元はヴァイオリン奏者で、ひょんなことから指揮者になった人です。同じ楽団で40数年振りました。
昔はそんなに多く聴く指揮者ではなかったのですが、最近何故か惹かれます。ユージン・オーマンディの演奏は直截的に入ってきます。それに、モノラル録音なのですが、音楽を聴くと云うことに何の問題も感じません。
すべてPCに取り込もうと思い、10枚取り込んだのですが、何だか嫌になり止めました。一枚、一枚とボックスセットの中から選びだすことに喜びがあります。発売当時のジャケットも魅力です。これとは別にステレオ録音のボックスも販売されています。しかし、そのステレオ録音は単体で、好きなものを楽しみながら入手したいと思っています。至福の時に感謝です。
※ユージン・オーマンディ/ザ・コロンビア・レガシー(120CD)収録全曲目
タグ:#ユージン・オーマンディ
ストウブ 鍋オーバル23㎝について [STAUB]
ストウブオーバル23㎝で天ぷら / 南瓜を揚げる
ストウブ鍋オーバル23㎝の購入動機は、手元にあるストウブ鍋では大きめのトンカツを揚げることが出来なかったからです。また、天ぷらの揚げ物は、ラ・ココット de GOHANを主に使用していましたが、オーバルではどうだろうと思って試した結果、揚げ物はこちらの方が良いように思います。かき揚げは、両サイドの縁に添わせて入れると形を整えやすいと思います。効率よく揚げることが出来ます。それにこのオーバルは魚などの煮物にも良いと思います。煮るものによってはブレイザーソティパンを用いますが。先日はカレーも作って見ましたが、具材を移す際にも鍋の中に入れやすいと感じました。幾度か使用して見て、用途が多い鍋のように思います。欲しいと思った時が買い時です。