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お気に入り作品の差し箱を作る 2/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-2

ある程度曲げることが出来れば、アルミ製への字押さえ(じゅうたん押え)でしっかり曲げます。この金具はホームセンターで購入することが出来ます。への字に曲がっているところを、段ボールの切り口に引っ掛けるように当ててしっかり曲げます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 3/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-3

アルミ製への字押さえ(じゅうたん押え)でしっかり曲げた状態です。他も同じように曲げます。こうして画像を見ていると、作業机の縁に沿わせて曲げると綺麗にいくことが分かりました。これはカッティング定規があるからこそだと思います。やはりこの定規は優れものです。


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お気に入り作品の差し箱を作る 4/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-4

身になる箱の両側と底の部分を立ち上げて木工ボンドで固定します。木工ボンドの塗布は一度展開して切り込みに埋めます。そして立ち上げて隅に塗布し、余分な木工ボンドをウエスで拭き取りながら隅に押し込みます。両側と底が接する隅も塗布します。ここでは一辺を立ち上げていますが、同時に三辺を行うのも良いと思います。アングル鋼で押さえていますが、このアングル鋼はホームセンターで購入することが出来ます。また、そこにある器具で切断することが出来ると思います。自身で切るとなると、ディスグラインダーあるいはバンドソー等で切ることになりますが、それは大変です。もしここで述べている製作方法で行うなら、ホームセンターで切ってもらうのが良いと思います。

また、曲げる際もこうして木工ボンドの塗布の時も重しで箱が動かない様にしますが、重しは適当なもので良いと思います。例えば、段ボールシートがへこまない様に適当なベニヤ材を置いた上にコンクリートブロックなどを乗せます。

三辺とも固定できれば、かぶせる側の箱を作ります。寸法は実寸で行いますが、三辺が立ち上がっているので、測り易いと思います。その後は切り取ったかぶせる側の箱を両面テープで貼り付け、いつものように水張りテープで仕上げます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 5/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-5

身になる箱にかぶせる箱を作るために、寸法を取ります。実寸を取り、それに合わせて切り出します。両面テープで重ね合わせる前に、文化鋲を取り付けておきます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 6/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-6

かぶせる側の箱を作り、仮止めをして確かめている状態です。ここで使用しているマスキングテープは粘度の弱いものです。今まで使用していたものは少し粘度が強すぎたようで、剥がす際に表面の紙がはがれてしまうことが何度かありました。それで、画像にあるものに変えて使用してみました。このマスキングテープの用途は、壁紙、石膏ボード用とあります。表示を見ると最も弱い粘度のものです。これは、メーカーによっても異なるのかも知れません。ただ、切り口で表面が剝がれるため、念のために両端から剥がします。もし敗れて剥がれた場合は、スティックのりで補修しておきます。

この後文化鋲を取り付け、両面テープで貼りつけます。切り込みの谷折りの数カ所に木工ボンドを塗布と云うか、置いても良いかも知れません。

※ 追加:文化鋲を取り付ける位置に穴を開けるには、ニードルや釘ではなく四ツ目錐(四方
     錐)を使用します。根元まで挿しこみ、文化鋲を四角に開いて穴に沿わせて押し込
     みます。鋲自体が四角柱なのでしっかり固定されます。


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お気に入り作品の差し箱を作る 7/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-7

二つの箱を両面テープで貼り合わせ挿し箱の形になりました。その貼り合わせた切り口をヘラで均します。そのようにすると、水張りテープを貼った際になじみます。また、水張りテープを貼る前にその位置を印しておくと綺麗に貼ることが出来、作業も楽です。そして、この均しは出し入れ口の重なった部分も2㎝程ヘラで押さえておきます。挿しこむ蓋の切り口周囲も押さえておきます。

画像にあるのは毛引きに少し手を入れたものです。差し箱の角が丸みを帯びているので、今まで使用していたものは使えません。それで、手元にある毛引きを作り変えて用いることにしました。元々これは木工で使用するもので、縁に沿わせて平行な線をと云うか、刃先で線を刻むものです。先ず、その刃を取り除き、差し箱に沿わせたときに安定するように細長い木片を貼り付けます。その木片の中央に刃が刺さっていた所が来るように貼り付けます。

差し箱の縁に毛引きを添わせて両端、そして中間の2、3カ所に印を付けます。それを目安に水張りテープを貼ると綺麗に仕上がります。貼り付けた後ヘラで押さえて密着させます。

余談ですが、毛引きの角を落として丸めています。道具は使いやすいように自身で作り直します。例えば、良い鑿は刃がついていません。これも自身で付けます。その鑿のカツラも同じです。最近は日曜大工のまねごとをしなくなり、それで毛引きも使うことがなくなりました。以前、銅版画を始めた頃は色々作っていました。気に入らなければ別のものを作り直していました。そのころ作ったのが、インク台、ウォーマー台、インク拭き取り台、そしてアクアチントボックスなどです。その中でもウォーマー台は技法書を見て作ったのですが、気に入らず三度作り直しました。もうずいぶん昔のことになります。作品を作るよりもそちらの方が面白く、楽しかったのだと思います。

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お気に入り作品の差し箱を作る 8/16 [差し箱を作る]

お気に入り作品の挿し箱を作る-8.jpg
お気に入り作品の差し箱を作る-8

加工した毛引きで水張りテープを貼る幅を印します。水張りテープの幅は半分ずつ、あるいは何れかを広くするなどして振り分けます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 9/16 [差し箱を作る]

お気に入り作品の挿し箱を作る-9.jpg
お気に入り作品の差し箱を作る-9

先に底にあたる角に水張りテープを貼っておきます。その後差し箱の周囲を貼ります。湿らせた水張りテープの端を左手に持ち、右手は少し斜めに浮かした状態で持ちます。左手で持った水張りテープを記した線に合わせて押さえます。右手は最後まで浮かした状態を保ちます。そのようにして左から徐々に印に合わせて水張りテープ貼っていきます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 10/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-10

水張りテープの半分を貼り終えたら、残り半分を指の腹で下に向けてしごきながら貼ります。右端は鋏で切り込みを入れ、半々に貼り重ねます。貼り終えたらヘラで押さえて密着させます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 11/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-11

貼り終えたらヘラで押さえて密着させます。このヘラはあると便利と云うよりも、差し箱を作るには必需品です。貼った水張りテープをヘラで押さえるのはもちろんですが、ヘラを使うことで角などの細かな始末が出来て仕上がりに差がでます。また、残りの周囲や開口部、蓋の部分の切り口等を貼ります。今回は古い水張りテープが残っていたのでそれを使用しました。使用する水張りテープは、別段クラフト色でなくても良いと思っています。

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お気に入り作品の差し箱を作る 12/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る-12

差し箱の完成です。外寸は、555×435×50㎜です。その為の額は525×415×28㎜になります。後は額を入れる黄袋を作るだけです。

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お気に入り作品の差し箱を作る 13/16 [差し箱を作る]

お気に入り作品の挿し箱を作る-13.jpg
お気に入り作品の差し箱を作る-13

差し箱を裏側から見た状態です。この面も周囲に水張りテープ貼って仕上げています。尚、文化鋲の取り付けですが、説明6/16で追加文を追加記載しました。穴を開けるにはニードルではなく四ツ目錐(四方錐)を使います。印した位置にずれることなく確実に穴を開けることが出来ます。その際、四ツ目錐は根元までしっかり挿しこみます。それから、文化鋲の鋲自体が四角柱なので、開けた四角形の穴に押し込むとしっかり固定されます。

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お気に入り作品の差し箱を作る 14/16 [差し箱を作る]

お気に入り作品の挿し箱を作る-14.jpg
お気に入り作品の差し箱を作る 14

黄袋用にウコン本染めの生地を裁断します。画像上部の生地の切り口がまっすぐ切られていないのは、裁ちばさみで切り取ったからです。取り敢えず、二つ折りにして直角を出し、縦の寸法を取り切断します。今回は裁ちばさみではなく、ロールカッターで裁断しました。やはりそれ用の道具は優れものです。この後アイロンをかけ、必要な採寸をして縫います。

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お気に入り作品の差し箱を作る 15/16 [差し箱を作る]

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お気に入り作品の差し箱を作る 15

作品は、高橋 脩氏の木版画「白い樹」です。この額の為の差し箱です。本染めウコンの生地で黄袋を作りました。この位の大きさで良いと思います。横幅、ここでは作品の縦になりますが、一周を測りそれに60~70㎜、袋にした場合は30~35㎜の余裕をとれば良いと思います。差し込んだ際の縦の長さは成り行きで良いと思います。長めの場合は、挿し箱に入れて上部を折りたためばすっきり収まると思います。この額のマットは酸性紙なので、中性紙に交換するつもりです。交換した際に再度記事にしたいと思っています。

先程から雪がちらつきました。

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お気に入り作品の差し箱を作る 16/16 [差し箱を作る]

お気に入り作品の挿し箱を作る-16.jpg
お気に入り作品の差し箱を作る 16

額を黄袋に入れて差し箱に収めた状態です。黄袋の余った部分は折り畳んで収納しています。また、画像では判別し難いですが、蓋の方の文化鋲に針金付きの荷札を巻き付けています。ラベルを貼り付けるまでの仮表示です。

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たかが挿し箱、されど挿し箱 1/7 [差し箱を作る]

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1.側面の立ち上げと底面

曲げた側面を立ち上げて木工ボンドで固めました。この後底面を立ち上げて固定するのですが、その際に、重なりあう面の端をヘラで斜めに押さえます。そうすることで角が直角になります。

この挿し箱は箱を重ねるのではなく、一枚の段ボールシートを貼るように採寸しています。それで、挿し箱の内側周囲に、高さから段ボールシートの厚みを差し引いた支えを貼ります。ですから、今見えている隙間がその分狭くなります。また、挿しこみ口は蓋をしたときに綺麗にかぶさるように少し加工します。

段ボールシートの折り曲げについて
ここでは、厚さ5㎜の強度のある芯で作られた段ボールシートを用いています。今まで、ルレットあるいはカッターナイフで軽く切り込みを入れて曲げていましたが、幾ら切り込みを入れても、切り残っている中芯の波板はかなり強度があるので、どうしても曲げに手間取ります。

そこで、曲げたい所に同じようにカッターで切り込みを入れ、その後少し太めのヘラで押し広げて窪みを作り、更に細めのヘラで波板の中芯をしっかり押さえれば簡単に折り曲げることができます。太めのヘラは裁縫用のものを使用しています。かなり柔らかなプラスチックなので、木片を当てて使用しましたが、竹尺などでも良いと思います。また、細めのヘラは裏打ち用のものを使用しています。

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たかが差し箱、されど差し箱 2/7 [差し箱を作る]

たかが挿し箱、されど挿し箱 2.jpg
組み立て完了

差し箱の完成です。蓋をする段ボールシートの支えを内側に貼る際に両面テープを使用していますが、今回は一枚で済ませました。それで十分だと思います。蓋の部分の折り曲げが少し気に入りませんが、良しとします。水張りテープは緑色を使用しました。他に黄色や紫などの別色があればと思います。

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たかが差し箱、されど差し箱 3/7 [差し箱を作る]

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挿し箱の保護カバーを作る

作品を差し箱に入れて保管するにはそのままで良いのですが、手に持って歩いて移動する場合は、差し箱に手提げホルダー使用して持つことになります。そのようにして持った経験があれば次に述べることは理解できると思います。提げて持った際にバランスが悪いと、いくら気を付けても差し箱の角を地面にぶつけてしまいます。それで、以前からと云うか、作品を持ち歩く必要があって差し箱をつくりましたが、どうしても箱の角を打ち付けてしまいますj。また、強く紐を結んだり、手提げホルダーを使用すると箱を傷めがちです。

画像はそのために段ボールシートを切り出して折り曲げた状態です。差し箱の上下に使用して、開閉をしない側は、一つの角を地面に多少打ち付けても大丈夫なように作ります。

差し箱と同じ厚さ5㎜の強度のある芯で作られた段ボールシートを用いていますので、カッターナイフで少し切り込みをいれます。その後、大小のヘラで切り込みを広げ、また強度のある波板は、押さえて圧をかけて曲げやすくします。

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たかが挿し箱、されど挿し箱 4/7 [差し箱を作る]

たかが挿し箱、されど挿し箱 4.jpg
挿し箱の保護カバーを組み立てる

作品を入れた挿し箱を持ち運びする際の、その保護カバーを組み立てている最中です。角度を出して木工ボンドで固定した状態です。この後、残りの角を袋にしてこれも固定します。その際に、段ボールシートの厚みを考慮します。組み立ては先に両面テープで貼り合わせ、内側はこれも木工ボンドで固定します。そして、切り口の周囲を水張りテープを貼って化粧します。

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たかが差し箱、されど差し箱 5/7 [差し箱を作る]

たかが挿し箱、されど挿し箱 5.jpg
差し箱のカバーを作る

差し箱を手提げて移動する際の保護カバーです。差し箱の上と下に嵌めこみます。その後、手提げホルダーを取り付けます。上の画像は、上のカバーに水張りテープを貼り終えた状態です。下のカバーにも化粧用の水張りテープを貼ります。

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たかが差し箱、されど差し箱 6/7 [差し箱を作る]

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差し箱上下のカバー

差し箱上下に取り付ける保護カバーが出来上がったので、実際に取り付けます。手提げホルダーを紐で括り付け、その紐がずれない様に荷まとめ用のハンディラップ(梱包用ラップ)を巻き付けます。尚、手提げホルダーは一つではなく二個使用することで持ちやすくなります。

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たかが差し箱、されど差し箱 7/7 [差し箱を作る]

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提げホルダーを取り付ける / 445×565×57㎜

差し箱を作るきっかけは、知人の美容室で一年間飾ってもらうことになり、その間交換で持ち運びをする必要に迫られたのと、以前から自身で作って見たいと思う気持ちがあったからです。額を購入すると、多くは差し箱ではなく「かぶせ箱」になります。それでは、保管及び展示、出品等で運ぶと必ずと云ってよいほど箱が傷みます。また経済的な問題もあります。別注で額を作ると、差し箱と黄袋が一緒についてくることはありますが、既成の額では単にかぶせ箱に入っているだけです。それで、差し箱と黄袋を別に注文すると大きさによっては高価なのものになります。また、使用する段ボールシートの厚さが適切でなかったり、しっかりした作りでないことがあります。

画像は持ち運びにと思って少し手を加えたものです。大きさによっては持ち歩くと、どうしても後ろの角を地面にこすってしまうかぶつけてしまいます。それで、一つの角を袋にし、前の方は開閉の為にそのままにしています。提げホルダーは二個紐で固定しますが、提げていると位置がずれたりします。その解決方法として荷まとめ用のハンディラップ(梱包用ラップ)を巻いています。

「たかが差し箱、されど差し箱」ですが、あれこれ試して作るのも良いと思います。

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挿し箱製作におけるあれこれ 1/4 [差し箱を作る]

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1.段ボールシートの折り曲げ道具、工具

昨年から挿し箱を製作してきましたが、それらについて述べたブログ記事は一貫性がありません。手探りで作りながら書いているからです。その挿し箱製作で重要なのは、箱の形を切り出した後の段ボールシートの折り曲げです。それさえできれば、出来上がったのも同然です。箱の貼り合わせ、あるいは段ボールシートの重ね貼りなど作り方によっては違いますが、それは問題ではありません。また、組み立てた後の水張りテープを貼るのも難しくはありません。そして、文化鋲を取り付けるのは慣れです。

画像は段ボールシートの折り曲げで今まで使用したもの、また最近気になって求めた道具、そして最適なものと思う工具です。最初にルレットですが、これは裁縫で使用するものを挿し箱製作に転用しました。これは点による刻みになります。薄い段ボールシートなら使用可能ですが、厚いもの、硬いものでは折り曲げにくいです。もう一つ大きなものは、点刻ではなく、破線による刻み入れが出来ます。これは段ボールシートでの立体工作用に作られたもののようです。私が挿し箱製作で使用する5㎜厚の芯の硬い段ボールシートでは、やはり曲げ難いです。それなら、カッターナイフで軽く切り込みを入れて曲げる方が良いと思います。そして、一見挿し箱製作としては不向きと云うか、用途が全く違うカットチゼルです。先日、ふと思って試しに使用してみたところ、段ボールシートを折り曲げて挿し箱をつくるには、最適な道具のように思います。簡単に何の抵抗もなく一度で曲げることが出来ます。この工具を見て、説明を読まれて怪訝に思われると思いますが、これは試して見る価値はあります。

画像の工具カットチゼル(タガネ)は、 90㎜幅です。それで段ボールシートを曲げる際に圧をかけて線を刻印すれば、市販の段ボール箱のように簡単に折り曲げられるのではと思い、試しに使用してみました。ただ、段ボールシートは柔らかいので玄能で叩くと角が沈みます。それで、カットチゼルの両端の角を鉄ヤスリで落として丸め、更に布ヤスリで滑らかにしておきます。こうすることで、段ボールシートに喰いこみません。

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差し箱製作におけるあれこれ 2/4 [差し箱を作る]

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2.カットチゼルで線を印す

試しに段ボールシートの切り落としを使って、カットチゼル(タガネ)を用いて印した線に沿って玄能で打ちます。スチール定規でも良いのですが、ここでは、少し厚みのあるベニヤ板の端材を用いています。軽く一度打ち、筋を付けたら再度強めに打ちます。それでも段ボールシートに穴は開きません。打つときは奥から手前に滑らしながら打ちますが、自然とそのようになります。こうして打ってできた線を端材木片の定規を外して曲げます。嘘みたいに簡単に曲げることが出来ます。これは、段ボールシートの縦横だけでなく、斜めなどに折り曲げることが出来ます。

画像ではクランプで止めていますが、実際に差し箱を作るにはこれよりも大きな段ボールシートを用いるので、もっと幅の広いベニヤ板を重ねてそこに重しをすれば、それだけで固定することが出来るかも知れまん。差し箱を作るには真っすぐな線だけなので、難しくはありません。

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差し箱製作におけるあれこれ 3/4 [差し箱を作る]

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3.試しに実際に曲げた状態

画像は切り落とした段ボールシートを曲げた状態になります。軽い力で簡単に曲がり、歪んだり中折れしたりしません。そして、90度以上に曲がるので、差し箱を作るには十分な角度です。このように綺麗に曲げることが出来るのは、中芯がカットチゼル(タガネ)で圧縮されるからだと思います。カッターナイフで切り込みを入れるだけでは、しっかり曲げることが出来ず、ヘラを使って押し広げていました。作業手数が減り、その上綺麗に曲げることが出来るのは我ながら素晴らしいと思います。

沢山の差し箱をつくるなら、何らかの方法で圧をかければ良いと思いますが、差し箱作りを生業にするのではないので、これで十分かと思います。今まで手間取って曲げたのが嘘のようです。尚、作業は銅板切断用の作業台を裏返して使用しています。要は、段ボールシートをしっかり固定して行えばよいだけです。誰にでもできます。

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差し箱製作におけるあれこれ 4/4 [差し箱を作る]

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文化鋲の取り付け

差し箱で使用する文化鋲は、割りピンとプラスチックのワッシャーを対にして使用します。そして、それらにタコ糸を巻いて止めます。割りピンとワッシャーが別々のもの、あるいは最初からそれらにタコ糸が付いているものが販売されています。しかし、割りピンとワッシャーを買い、タコ糸は別に揃えれば良いと思います。そのタコ糸ですが、差し箱の大きさによって太さを変えるのも良いと思います。大きな差し箱に細いタコ糸は不釣り合いに見えます。そのタコ糸ですが、好きな色に染めても良いかも知れません。

文化鋲をそのまま留めると、割りピンが盛り上がります。それで、段ボールシートを少し沈めてフラットにすれば擦れたりせず、見た目も良くなります。窪みを作るには、適当な鉄管をリューターで削り刃に仕立てて押し当てています。画像は、文化鋲を留めたもので、上段が普通に留めて水張りテープを貼り、下段は窪みを作って留めたものです。尚、潰した割りピンには、水張りテープを円形に切り取って貼っています。

タグ:文化鋲
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差し箱製作に必要な材料、道具 1/4 [差し箱を作る]

1.挿し箱製作に必要な材料、道具a.jpg1. 差し箱製作に必要な材料、道具

昨年から半年ほど 差し箱作ってきました。その間、製作しながら良いと思う方法を試行錯誤してきましたが、やっと私なりの作り方を得たと思います。この先まだ変わるかもしれませんが、この段階で取り敢えず整理したいと思います。

差し箱を作るにあたって、私の方法が良いか悪いか分かりませんが、参考になればと思います。先ず、 差し箱製作における必要な材料は以下のものです。

差し箱製作に必要な材料と道具
1.段ボールシート 出来れば厚さ5㎜の強化芯のもの
2.文化鋲(鋲、ワッシャ)、タコ糸 / 玄能
3.水張りテープ、事務用スポンジ
4.毛引き(刃を抜いて使用) / 水張りテープを貼る位置を印す
5.和鋏(握り鋏)
6.裏打ち用のヘラ
7.カッティングマット
8.定規
 a.バーニヤ・ストッパー付きスケール 大、中、小
 b.カッティング定規 大、中
 c.T型定規
9.折り目をつける道具
 a.ルレットなどの点刻、先刻のできるもの
 b.カットチゼル(タガネ)0 / 90㎜幅(両端の角はヤスリをかけて丸める)
10.両面テープ
11.マスキングテープ(壁用微粘着のもの) / 仮止めが必要な時に
12.黄袋用のウコン染め生地

あと、これらに付随するものが必要です。例えばここにあるカットチゼルなどです。定規に関しては使いやすいもの、安全なもの、それら大小のものがあれば便利です。その他にも製作していくと必要なものが出てくると思います。

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差し箱製作に必要な材料、道具 2/4 [差し箱を作る]

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2.バーニヤ・ストッパー付きスケール&カッティング定規

段ボールシートは寸法を採って裁断する必要があります。画像のような定規があると便利です。また、切り取りにはしっかりした重さがあり、手を保護するための工夫のある定規があれば安心です。定規は差し箱製作だけではなく、絵画制作、版画制作には必要なので良い道具を手元に置きたいものです。

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差し箱製作に必要な材料、道具 3/4 [差し箱を作る]

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3.その他の道具

段ボールシートを切り取り、組み立てる際に必要と思う道具等です。これは私が必要とすると云った方が良いと思います。どのように挿し箱にするかは、何度か実際作って見ると良い方法が浮かんだり、こうすれば良いのではと自ずと得られるものです。先ず、難しく考えないで手探りで行うべきです。

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差し箱製作に必要な材料、道具 4/4 [差し箱を作る]

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黄袋用ウコン染め生地とその道具

差し箱が出来れば、後は黄袋を作ります。ここではウコン染め生地を用意しています。生地は、アイロン、ロールカッターを使用すれば間違いなく綺麗に裁断することが出来ます。また、縫製が終えた後で、ほつれ止めの為にピンキング挟み用いるのであれば、少しゆとりをもって裁断しておきます。尚、ウコン染め生地にこだわることなく、額と差し箱の擦れ防止なら別のものでも良いと思います。

大まかに差し箱を作る際の材料および道具について述べましたが、これを見て不要、あるいは逆に他にも必要と思ったりするかも知れません。やはり、実際に作らなければ分からないと思います。

この差し箱製作については、もう少し整理ができれば技法書などに追加したいと考えています。

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