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銅版画の道具と材料 ブログトップ
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ステンレス板研ぎ器のナットのロウ付け [銅版画の道具と材料]

ナットのロウ付け.jpg
研ぎ器にナットをロウ付けする

ステンレス板研ぎ器製作で、穴を開けたボルトの固定用のナットを接着剤で接合しましたが、何故かしっかり接着せずに取れてしまいます。作った全部の研ぎ器がそのようになるのではなく、半分ほどが微調整の段階ではがれてしまいます。

それで、ロウ付けをすることにしました。写真は耐火煉瓦をハタガネで固定し、その上にハニカムブロックを置いています。以前は厚めの木片を用いていたのですが、長く作業をしていると焦げてしまいます。しかし耐火煉瓦ではそのようなことにはなりません。

ロウ付けは、厚さの異なるものをくっつけるので、加熱する時間が長くなり、そのナットの辺りが酸化してしまいます。それで、後の処理に時間がかかってしまいます。それでも、接着剤よりは安心してレンチを使用して微調整ができます。

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グランドの攪拌棒を作る 1 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 1.jpg
攪拌棒を作る 1

先に銅版画制作における便利な道具として、ミトン(紙ばさみ)、アクリルの小片をあげましたが、もう一つ作ったもので攪拌棒があります。それについてはすでに述べていますが、久しぶりにロウ付けをしたついでに作って見ようと思いました。

もとは、プレート・ホルダーを作った際の端材で作ったものです。端材とプレート・ホルダーを見ていたら、何となく浮かんできました。今までに端材でずいぶん作りました。多くは研ぎ器を購入して頂いた方に添えて、手元にないこともあって作ることにしました。

この攪拌棒はグランドなどで使った後の後始末がとても簡単です。それに付着するグランドが少ないので無駄にすることもありません。

部材はΦ3ミリのステンレス棒を使用しています。プレート・ホルダーで使っているものと同じです。長さ500ミリを用意し、端から40ミリ、170ミリとマジックインキ’で印をします。170ミリの印が三角の頂点になり、40ミリは指を添える支えになります。


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グランドの攪拌棒を作る 2 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 2.jpg
攪拌棒を作る 2

ステンレス棒に圧をかけた状態で、中心に向けて手で強く曲げる。


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グランドの攪拌棒を作る 3 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 3.jpg
攪拌棒を作る 3

曲げた棒を白く塗った三角に戻して沿わす。


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グランドの攪拌棒を作る 4 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 4.jpg
攪拌棒を作る 4

曲げたステンレス棒をいったん取り外し、穴の開いた台を重ねます。この穴は、写真にあるφ10ミリの短いステンレスの丸棒を差し込むものです。梃子の応用でその支点に対して直角に曲げます。


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グランドの攪拌棒を作る 5 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 5.jpg
攪拌棒を作る 5

再度ステンレスの棒を型に嵌め、重ねた台の左の穴にステンレスの丸棒を差し込む。短い方の支軸を曲げ棒で、金型に直角と云うか、バイスの圧力棒と平行になるように曲げる。



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グランドの攪拌棒を作る 6 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 6.jpg
攪拌棒を作る 6

ステンレスの丸棒を右の穴に差し込み、ステンレス棒の長い主軸も同じように曲げる。


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グランドの攪拌棒を作る 7 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 7.jpg
攪拌棒を作る 7

短い支軸を曲げ棒で約20°戻す。



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グランドの攪拌棒を作る 8 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 8.jpg
攪拌棒を作る 8

重ねた台を取り外し、短い支軸の方を広げて型に沿わせる。先に端から40ミリの位置に印した点を、金型で作る三角の頂点に合わせる。


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グランドの攪拌棒を作る 9 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 9.jpg
攪拌棒を作る 9

支軸の印した位置に圧をかける。


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グランドの攪拌棒を作る 10 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 10.jpg
攪拌棒を作る 10

短い支軸を曲げ、その先端を主軸の下にくぐらせ仮固定した状態です。この後、両端を整えて主軸と支軸の接点をヤスリで平らにして密着するようにします。そして、一カ所ないし二カ所をロウ付けします。

部材は、φ3ミリの長さ2000ミリを4等分、500ミリにして作っています。出来上がった攪拌棒の長さは、三角頂点から端まで295ミリ程になります。もし長ければ短く切り落として、扱い易い長さにします。

プレート・ホルダーを作った際の副産物ですが、グランド液等の攪拌には優れものです。また、手にした場合も持ちやすくどの向きでも手に馴染みます。




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グランドの攪拌棒を作る 11 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 11.jpg
攪拌棒を作る 11

酸化防止剤を塗布してフラックスを接合部分に置き、小さく切った銀ロウを乗せます。所謂置きロウでロウ付けをします。その後、水を張ったボウルに浸けて金ブラシで付着物を洗い取ります。後は研磨紙で磨きます。



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グランドの攪拌棒を作る 12 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 12.jpg
攪拌棒を作る 12

グランド攪拌棒は写真にあるプレート・ホルダーを作った際の副産物です。グランド攪拌棒の長さは295ミリと250ミリになります。

グランド液を攪拌、あるいは濃度を変えた際のグランド液の攪拌などに用います。この攪拌棒に付着するグランド液は少量で、無駄に液を消費することはありません。また、後始末の際も、ウエスでの拭き取りが簡単です。この攪拌棒にこだわらず、身の回りで使えそうなものを探し見て下さい。


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グランドの攪拌棒を作る 13 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る 13.jpg
攪拌棒を作る 13

ステンレス棒は捻って留めているので、ずれ防止のために銀ロウ付けをする接点にヤスリを軽くかけます。このようにすると、ロウ付けの際に位置がずれません。この後、酸化防止剤を塗布してロウ付けを行います。

物を作る際に、性格として余分に作る癖があります。しかし、それで作りながら良い手順を知ることができます。仕上がればカタログに追加します。


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グランドの攪拌棒を作る 14 完成 [銅版画の道具と材料]

攪拌棒を作る  14 完成.jpg
攪拌棒を作る 14 完成

銀ロウ付けを終えたグランド攪拌棒です。持ち方は写真のように持つか、あるいは指を添える部分の向きを変えて持つなど、持ちやすいようにします。写真のグランド攪拌棒は295ミリですが、使用するビーカーやグランド液の瓶の深さによって長さを変えればよいと思います。これで、グランド攪拌棒は完成になります。


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残りの部材で砥石台を作る 1 / 周囲を斜めに削る [銅版画の道具と材料]

砥石台を作る.jpg
砥石台を作る

切り出した残りの部材があるので、ダイヤモンド砥石用の砥石台を作ることにしました。砥石台製作については以前にも書いています。もうこれで、作ることも無いかも知れません。ずいぶん沢山作りました。

接着した砥石台に鉋をかけて周囲を斜めに削ります。この後、木工ボンドを薄めて全体に塗布して塗料の目止めにします。乾燥後毛羽立ちに紙ヤスリをかけて取り除きます。最終にはラッカースプレーを噴霧します。

※ 砥石台の寸法取り等については、次の投稿記事を参照してください。
新たにダイヤモンド砥石台をつくる 2


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残りの部材で砥石台を作る 2 / 木工ボンドで目止めをする [銅版画の道具と材料]

砥石台製作中の作業机.jpg
砥石台製作中の作業机

製作中のものは、四辺を斜めに鉋かけをして、木工ボンドを塗って軽く磨いています。これをラッカースプレーで塗布します。

手前にあるのはボッシュ製の作業台です。広げて使う際には、この上に12ミリのコンパネを置いて作業します。狭い部屋ではとても重宝します。

また、業務用の掃除機は強弱が三段階になっていて、弱で使用すると夜中でも音が気になりません。集合住宅ではこれも重宝します。この掃除機では、工具を使う際には連動してスイッチが入ります。

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残りの部材で砥石台を作る 3 / ラッカースプレーによる塗装 [銅版画の道具と材料]

砥石台の塗装.jpg
砥石台の塗装

木工ボンドを塗布して乾燥後に軽く磨いた後、塗装をします。オイルを用いての研ぎなので、オイルが浸透しないようにします。それにはラッカースプレーが簡単です。ただ臭いが酷いので、外で噴霧します。

砥石台の下の円いものは自作の回転台です。直接置かないで少し嵩上げして噴霧します。そうすることで扱いやすくなります。

写真はベランダを養生マスカーで汚れ防止をしています。あまり風が強いと困りますが、天気の良い日に行います。まず裏面を塗装して、表を噴霧します。その際には一度に塗装するのではなく2、3回に分けて少しずつ噴霧します。十分乾燥してから裏面に滑り止めマットを、粘着の弱い両面テープを用いて貼ります。汚れたら張り替えることができます。
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残りの部材で砥石台を作る 4 / 塗装を終えた砥石台 [銅版画の道具と材料]

塗装を終えた砥石台.jpg
塗装を終えた砥石台

塗装を終えた砥石台です。それぞれ3回に分けてラッカースプレーを噴霧しました。一度に厚くかけると塗料垂れになり、乾燥も遅くなります。

この後幾つか研ぎ器用に使用する、アクリル台を作ります。また、カタログに加えますが、この砥石台もこれで作るのを止めるつもりでいます。
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残りの部材で砥石台を作る 5 / 砥石用のアクリル台を作る [銅版画の道具と材料]

ダイヤモンド砥石用のアクリル台を作る.jpg
ダイヤモンド砥石用のアクリル台を作る

この砥石台に収めるダイヤモンド砥石#1000のアクリル台を作ります。これは現物合わせで作ります。5ミリのアクリル板の両側に3ミリのアクリル板を接着して、滑り止めにします。ただ単に5ミリのアクリル板を乗せて研いでもよいのですが、使勝手を考えるとこのようなアクリル台があると便利です。

再三述べていますが、私の考案したビュラン研ぎ器を使用するには、ダイヤモンド砥石#1000用います。その両面が#400と#1000になっています。ただ、この砥石は厚みが7ミリしかありません。それで、2.4ミリのベニヤ板を貼り合わせているので、この砥石を収めると台の上から出るのは4.6ミリになります。ですので、滑り止めとして接着するアクリル板は3ミリを使用しています。厚みのあるダイヤモンド砥石を使えば、もう少し厚みのあるアクリル板を接着しても構いませんが、それだと自身で作るなら良いのですが、私が作って添えるには手元にある薄いものに合わせて作る必要があります。

接着の3ミリのアクリル板の幅は25~30ミリにします。両側に接着した後で、15ミリ程に切り落とします。あまり狭いと作業がしにくいのでそのようにしています。接着の際にはしっかり直角を出して、マスキングテープで仮止めをしてから接着剤を注入します。一カ所が接着できたならマスキングテープを外して他の面も注入します。ここでは少し大きな注射器を使用していますが、もう少し小さなものか、接着剤に付いている注入器を用います。

説明が長くなりましたが、要は5みり厚のアクリル板に滑り止めのアクリルの小片を接着するということです。


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残りの部材で砥石台を作る 6 / 砥石用のアクリル台を作る 2 [銅版画の道具と材料]

ダイヤモンド砥石用のアクリル台を作る 2.jpg
ダイヤモンド砥石用のアクリル台を作る 2

アクリルの滑り止めを接着したら、もう片方も同じように接着します。今度は薄い紙片を挟んで隙間をつくり、その状態でマスキングテープで固定します。ここでは、地下鉄の乗車券を切り取って使用しています。

この後、必要な幅に卓上テーブルソーで切り落とします。四角はディスクサンダーで丸め、周囲には軽くヤスリなどで面取りをします。


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残りの部材で砥石台を作る 7 / アクリルの切断 [銅版画の道具と材料]

アクリルの切り落とし 2.jpg>
アクリルを切り落とす

アクリルの接着を終えたら、再度切り取る目安としてマスキングテープを貼り、切り取る幅を印します。ここでは砥石側から17ミリにしました。

卓上テーブルソーで切り落としますが、しっかり固定するために角度ガイドに粘着テープで止めています。刃はチップソーを用いています。尚、写真のアクリル台の左側はすでに切り落としています。両端を切り落としたら、切断面に念のために接着剤を注入します。また、四隅をディスクサンダーで丸め、周囲をヤスリで面取りをします。

尚、作業には安全眼鏡を使用します。切り屑が目に入るのを防ぐ為です。


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残りの部材で砥石台を作る 8 / アクリル台の四隅を丸める [銅版画の道具と材料]

アクリルの四隅を丸める 2.jpg
アクリル台の四隅を丸める

接着剤で貼り合わせて切り取った後、マスキングテープを貼ったままの状態で四隅に丸めるための印しを施します。そして、ベルト&ディスクサンダーでその印しに沿って削り取ります。尚、ディスクペーパーが焼けているのは、銅板切りとプレマーク作製用の兼用作業台をこしらえた際のものです。

アクリル台は、四隅を整え、周囲にヤスリで面取りをして完成になります。


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残りの部材で砥石台を作る 9 / アクリル台周囲の面取り [銅版画の道具と材料]

アクリル台周囲の面取り.jpg
アクリル台周囲の面取り

ディスクサンダーで四隅を丸めたら、アクリル台の周囲を面取りします。そうすることで、ビュラン研ぎ器が滑らかに動かせます。先ず、#120位の研磨紙で四隅と切り口の断面を整えます。そして、周囲にヤスリを軽くかけ、#320程度の研磨紙で整えます。裏面の滑り止めのアクリルにも軽くヤスリをかけておきます。これで、ダイヤモンド砥石#1000用のアクリル台の完成になります。また、使用していて滑りが悪く感じたら、シリコーンスプレーをウエスに移しとって塗布します。

※ アクリル板に貼り合わせている#120の研磨紙は、粘着のロールシートです。


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残りの部材で砥石台を作る 10 / 滑り止めマットを貼る [銅版画の道具と材料]

台の裏に滑り止めマットを貼る.jpg
滑り止めマットを貼る

砥石台を仕上げます。裏面に両面テープを貼って、周囲をカッターナイフで整えます。両面テープは滑り止めマットの交換を考慮して、剥がし易いものを使用します。両面テープの剝離紙は魚の骨抜きを用いると簡単に剥がすことができます。とても重宝します。

滑り止めマットを貼って、余分な周囲をカッターナイフで切り取ります。仕上げに、スペイン白の塊など適当な粉を、滑り止めマットからのぞく両面テープの粘着に擦り込み余分な粉をはたきます。これで、砥石台は完成です。使用して汚れた場合は、ホワイトガソリンの溶剤で拭いても大丈夫ですが、ラッカーシンナーは避けます。


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残りの部材で砥石台を作る 11 / 完成 [銅版画の道具と材料]

ダイヤモンド砥石台の完成.jpg
ダイヤモンド砥石台の完成

切り出した残りの部材で作ってきた砥石台の完成です。これはネット販売されている、SK11 両面ダイヤモンド砥石 #400 #1000 204×65×7mm用になります。ホームセンターでも入手可能です。

このダイヤモンド砥石#1000&#400は、私が考案したビュラン研ぎ器の研ぎに使用する目的で購入しました。もうずいぶん前の話です。最初は今のようなアクリル台ではなく、単に5ミリ厚のアクリル板を乗せて使用していました。ですから、以前に研ぎ器を購入された方はそのようにして使用されていることと思います。それでも十分ですが、長く研ぎ器を使用されるようでしたら、ご自身で作られるとよいと思います。

写真の研ぎ台は、奥にある物が普段私が使っているもので、今回作ったものとは少し高さが異なり、幾分か高いです。また、研ぎ器に使用するのではなく、ダイヤモンド砥石やオイルストーン用の砥石台を作られる場合は、その大きさに合わせて作ってください。尚、販売カタログ(2020.12.02 更新)に少し追加しました。

※ ダイヤモンド砥石台については下記も参照してください。
ダイヤモンド砥石とその台について 1
新たにダイヤモンド砥石台をつくる 2

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銅板切り(引っかき) [銅版画の道具と材料]

銅板切り.jpg
銅板切り(引っかき)

写真は銅板切り(引っかき)になります。刃先角度は30°です。上と下が日本製で、中がアメリカ製になります。その刃先の厚みは日本製が1.0ミリ程で、アメリカ製が0.8ミリになります。このアメリカ製はかなりの肉厚でしたので、削り取って薄くしました。いずれもアクリルカッターのようなV字の部分は作っていません。また、刃先が極端に短くなっているのは最小に買い求めたもので、研ぎが定まらずこのようになってしまいました。しかし、今はこの短い物でも扱えるようになり、銅板を切り取ることが出来ます。

日本製はアメリカ製に比べて柄を握ると、持ち方によっては口金が指に食い込み扱い難いと思います。作る側はもう少し気を使うべきです。それか、一層のこと自身で作るなどして挿げ変えてもよいかも知れません。それから、日本製のものは時として刃物が柄から抜けることがあります。ですので、上の銅板切りは口金に、下の銅板切りは柄の方に穴を開けて、くぎを短くして打ち込んでかしめています。

学校や工房等では切断機で簡単に切り取ることができますが、そのようなところに身を置いていなければ切り取った物を購入するか、金属店で切ってもらうかだと思います。前者であっても、一人になればやはり自身で切り取る必要があります。

また、制作をしていて、構図などから少し切り落としたい場合、不注意から角を曲げてしまった場合には修正のために切り落とす必要も生じます。これは一度経験したことがあります。ですので、自分なりのやり方で切断できればと思います。

銅板を切り取るのは、刃先角度を30°に研ぎ、その刃先が水平になっている状態で、尚且つしっかり固定して行えば、無駄な時間も労力も費やさずに済みます。簡単に切断できます。

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銅板切り(引っかき)の角度修正 [銅版画の道具と材料]

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銅板切りの角度修正
アクリルカッターの替え刃加工のついでに、銅板切り(引っかき)も同じように30°の角度に修正します。日本製の銅板切りは刃先が薄くて良いのですが、少し握り難いように思います。自身で作って挿げ変えてもよいかも知れません。

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銅板切りとしてのアクリルカッター [銅版画の道具と材料]

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銅板切りとしてのアクリルカッター

銅板の切断におけるアクリルカッターの検証をしましたが、結局アクリルカッターを銅板切りとして使うためには単純なことでした。アクリルカッターの刃先角度が70°に対して銅板切りの角度は30°と云うこと、そして加工した際に削り取った内側のエッジを落とすことです。エッジを落とすのはスチール定規を削り取るからです。あるいは、側面を研いで削った際の返りをしっかり落とします。

また、L型とS型では刃の厚みが少し違います。L型が0.6ミリに対してS型は0.55ミリです。どちらのアクリルカッターを用いるかは好みの問題です。使用においては、アクリルカッターの止めネジにゆるみがないか確認します。

何度も述べていますが、切断する銅板とスチール定規はしっかり固定して引っかくことです。そして、切り込めないで残った部分は、向きを変えて切り込みを入れます。しっかり引っかくというか、切り込めば簡単に切断できます。銅板の切り込みは両面から行います。切り込む位置は同じにします。

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